● Free -鳥- 最終話

その言葉を聞いた瞬間、今まで落ちていた明るさを目一杯輝かせてヴァンは言う。


「うん…!
分かった!」


もし人が鳥になれるとしても、きっと人は鳥になる事を選ばないだろう。

けれどそれが人の強さにもなるのだとも思う。

強く焦がれる事により、何かを生み出せる力が出るのだ。



「ありがとうっ、行こうぜバルフレアッ!」


駆けて行くヴァンの細い背中を見つめながらバルフレアは思う。



―――なぁヴァン。


―――俺の方は何も解決しちゃいない。



―――お前は一体………





何を考えて居たんだよ。



2009.09.21.mon. norika 拝


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