「ただいまー!」
「キャプテンお帰りなさいッスー」
「お帰りなさいでやんすーキャプテン」
「あっ、円堂!遅かったじゃ、ない、か…」
「どうした、風ま…る…」
「…おい円堂、出ていったときと服が変わってないか」
「あ、これか?フィディオが買ってくれたんだ、かっこいいだろー!」
「え、フィディオ!?」
「何でフィディオ!?」
「すっげー楽しかったんだぜー!」
「た、楽しかっ…た………服を…買って…、もらった………」
「いやああああ風丸ううううううお願いだから気を確かに持って!闇落ちしちゃだめえええええええ」
「まだフィディオとヤったって決まったわけじゃないんだから!」
「ば、馬鹿、地雷を踏むな!」
ガチャーンッ、ドゴングシャガリガリバキッ
「きゃあああああ風丸さまがご乱心に!」
「おい誰かあそこでオルフェウスの宿舎に迷惑電話かけ続ける立向居を止めろ!」
「立向居!やんなら携帯非通知設定にしてからにしろバレるだろうが!」
「あっ、あっちで豪炎寺さんが円堂さんを部屋に連れ込もうと!」
「いやキドゥーが止めに入ったから大丈夫!」「誰がキドゥーだ!!」
「なんかソファーの後ろで吹雪が写真握りしめてぶつぶつ言ってんですけどおおおお」
「何それコワイ!」
「ぎゃああああああ今俺の横を二刀流装備の木野がすり抜けていったああああああああああ!」
「それ一番洒落になんない!早く追いかけろ馬鹿!」
「…これは何の騒ぎだ」
「守くんが行きと違う服で帰ってきて、しかもイタリア代表の選手と一緒にいたんだって」
「…そうか。
ところで冬華、その握りしめた包丁は何だ」
「だって、肉包丁と刺身包丁は秋さんにとられちゃったから…」
「………そうか」
「諦めないでええええええ監督!」