風邪
｢げほげほっ…｣
喉が痛いし咳が止まらない。
朝起きたらこれだった。
元々喉風邪は引く方だったから大したことはないと思ったのが駄目だった。
結局熱が出てしまい現在布団の中にいる
｢大丈夫か…？｣
セブルスが心配そうに私の様子を伺いながら額に乗せていた氷嚢を取り換え、再び私の額に乗せてくれた
｢げほ…。ごめんねセブ…｣
心配かけちゃって…。と弱々しい声で伝えるとセブルスは眉間に少しだけ皺を寄せた
｢何を言っている？恋人の心配をするのは当たり前だ。それに看病するのも恋人である僕の役目だ｣
と付け加え、おもむろに立ち上がると私の布団の中に入ってきた
私は驚いて呆然とセブルスの行動を見ていた
｢……ほら、こうしたら温かいだろ？｣
人肌の温もりは良いと聞くと言いながら私を包み込んだ
(は…恥ずかしい…)
けど…どこか嬉しい気持ちもある
風邪を引いたせいなのか、こうして近くにいてくれるだけで安心したのだ
(セブが心配してくれて、こうして傍にいてくれるんだもん)
早く治さないと！と思いつつ、セブに看病されるなら今だけ甘えたいと思う私がいた
ああ…やっぱり寂しかったのだと再認識した私はセブの胸元に擦り寄るのだった
END
(まるで…猫のようで可愛いな…)
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