あの、マシンガントーク?…マシンガントーク以来、私はキャラ作りを止めた。まあそのうち出来なくなるだろうな、とは薄々感じてたし。最初は戸惑っていたクラスメートも、今ではもう慣れたはず。なんかさ、もうさ、疲れた。ほんと、疲れた。自分を偽るなんて高度な業私には無理だったんだよ。あはは

「お前はお前のままでいいんだよ」
ふと孝介はそう言って笑った。え、何それ照れるじゃん
「ありがとう」

「二人ってどういう関係?」
私と孝介が話しているところに水谷が乱入。孝介と話してるとなんか落ち着くんだよね。今水谷にぶち壊されたけどね。
「幼なじみ」
「へー…幼なじみ…」
孝介がそう答えると、水谷からの視線をすごく感じた。けど無視だ、無視。こいつには無視が一番だと思う。
「泉はさ、名前の裸見たことあるの?」
「はあ!?」
無理だった。唐突に何言い出すんだこいつは。裸って。なんだよ思春期?つか名前って呼ぶなよな。
「俺はある」
「はああ!?嘘ついてんじゃねえよ変態!」
「えー見たことあるよー」
「どこで!」
「更衣室?あとお風呂かな」
「ストーカー!もうやだ孝介こいつどうにかしてよ!」
「めんどい」
ほんと止めてほしい。どこまで着いてきてる?どこまで撮ってる?つかお風呂って…ありえない!普段、冷静沈着で顔に出さないタイプの私がここまで取り乱すなんて珍しいぞ。冷静沈着かどうかは分かんないけど。
「水谷さん」
「何?名前。あ、俺のことは文貴って呼んでよ」
「水谷さんは私の視界に入らないでください。そして今後私に触らないでください」
「えー」
べたべた



くっつかないでください移ります変態
(もう水谷なんか知らねえよ)(水谷って誰ですか)



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