バサラ | ナノ
※しねた
※こじゅさ未満
※さみしんぼな佐助







立ち上がれない。
俺様もここまでか。
この傷で逃げ延びて人気の無い場所に来れたのは我ながらよくやったと思う。
忍びとして人に亡骸を見られる訳にはいかない。
己が死を確信していると自覚するとぞっとした。死ぬのか俺様は。

ざり、と、指が土をかくのを見る。音がなったのかさえ俺様には分からないきっとなったのだろう。
伸ばしているのとは反対にからだの下敷きになっている片腕を腹側正面に抜こうと力を入れてみるも動かなかった。

瞼がおもい。目を閉じるのがこわい。
めをとじてしまったら、
もどれない、こわい、さむいような気がする、眠い、くらい暗くてどうにかなりそうだ こわい
こんな暗いところで一人で
見つかってはいけないのに、誰にもしられてはいけないのに こわい
ああ、ああ誰か。誰でもいい 誰でもいいから。

「そばに、いて」

ほらもう俺様はこんな声しか
誰か誰が誰にみせられるんだこんな姿を


かたくらのだんな
いやだしにたくない

「そ、に、」






「猿飛!」

まさかあいつのはずがない。
あいつが倒れているなんてことは。
だがあの装束をきたしのびはあいつしか俺は知らない。
かおを確かめなければ。頼む、別人であってくれ。

背を向けている者に駆け寄る。地面に広がる血の量からして恐らく助からないことは遠目でも分かった。
顔をのぞきこむと猿飛。やはり猿飛だった。僅かに呼吸音。まだ、意識があるかもしれない。血まみれの猿飛を仰向けにしようとてを伸ばす、その時猿飛が何かを言ったが聞き取れない。
仰向けにすると猿飛はもう息をしていなかった。




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日記から加筆して移動。

側に居た(かけよった)けど佐助は分からず、せめてちゃんと看取ろうとするけど間に合わない片倉
この二人はなんか友達というか国に関わらないことで相手が困ってたら助けるくらいの関係






※微妙に映画静岡の影響を受けた







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