※現代
片倉さんが珍しくベッドでだれている。腕を枕にしかもうつぶせだ。うつぶせは呼吸が苦しくなるような気がして嫌だって言ってたのに。
眠っているのかと思ったのだが一度チラリとこちらを向いた。直ぐに伏せてしまったけど。
自然と笑ってしまって、片倉さんはもう一度真っ黒な瞳をのぞかせた。今度は伏せられる事はなく、こちらの行動を観察しているようだ。
なんか、猫みたい。
ベッドに近づいていく間も目線だけでおってくる。
俺様はそんな片倉さんの背中に乗り上げた。
横向きに、頭は片倉さんの肩甲骨に乗せて、上半身だけを重なるように。
「重い」
「んー」
ぐぐもった声、振動が伝わる感覚にくすぐったくなる。
「猿飛」
「んー」
「…五分たったら」
「んー」
「五分だけだからな」
このままでいいとお許しをもらって、俺様は眠ることにした。もちろん、五分で起きる気なんてない。
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2011/11/22
いい夫婦の日だったので
最近は一気にしか文をうちません
無性に誰かにくっつきたくなることありませんか?