小説 | ナノ
※サイレンなんて鳴ってない
※二人は英語で会話してる


この異空間から抜け出せないのなら、もう楽しむしかないでしょう!

「さいがさいが!これが携帯電話だよ」
「……これが電話だと?嘘をつくな」
「本当だよ!さいがはおじいさんだから知らないんだね」
「………これがジェネレーションギャップと言うやつか……!」

さいがの免許証を見てこの村が僕らの居た時間より数十年前に止まっていることがわかった。
さいがと僕はお互いに知らないことを教えあうのが楽しみになった。

「まあ、携帯もこの村じゃあ使えないんだけど」
「ただのガラクタだな」

ガラクタだ、なんて言いながらさいがは携帯に興味があるようでくるくる回したり開いてみたりしている。

「電話ができなくてもいっぱいできることあるんだよ」
「ほう…。そういえばこの間寝る前にさわっていたような気がするが」
「うん。寝てるさいがの写真撮ろうかなって」
「なんだと」

さいががめを見開いてこっちを向いた。
あ、怒ったかも。

「写真まで撮れるのか…」
「え?そっち?」
「そっち?」
「ううん…あっ、動画もとれるよ」
「動画?」
「ほら貸して、こんな…あ。」
「……………」

適当にムービーを再生する。
これはまずい。
慌てて電源を落とす。

「ハワード」
「……」
「今すぐその不埒なものを壊させろ」
「…」
「壊さないならお前は出ていけ。二度と家の敷居を跨ぐな」
「これ消しますから……二度としないから…」




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2012/07/06
興味津々でテンションの高くなった犀賀先生
動画は皆さんのご想像にお任せ









ハワ犀(警報NT)
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