2013/01/21 * 0
俺様はかまいたちだ。
妖怪の。
俺様たちは三匹で一人前のかまいたち。
だった。
かすがが目眩ましをして、風魔が切る。
そして俺様が血を止める。
あまり深くなければ血も出さなくできる。
今日も三匹で人間をからかっていた。
でも俺様は役目をすてて、
かすがと風魔と、別れた。
二匹とも呆れた顔をしたけど
かすがは仕方ないなっていってくれたんだ。
「…なんで別れたんだ?」
「うーん…」
別れる直前はこの人間をからかってやろうといつも通りに近づいて、風魔が頬をきった、そしたら。
「あんたがかっこよかったからかなぁ」
俺様は薬をぬれなかった。
顔を見たら全身産毛たっちゃって。
見惚れてた。
その時この人間がなんと俺様を捕まえたのだ!
妖怪捕まえるなんてとんでもないやつ。
俺様を捕まえたあと部屋に連れ込んで、ついてきたかすがと風魔を交えて根掘り葉掘り聞かれて、今この状況。
ちなみにほほの傷はすぐに薬をぬらなかったから、残ってしまうだろう。もったいない。
「惚れちゃったみたいだからさ、兄さん、名前教えてちょうだいよ。」
「てめぇから名乗れ。妖怪に迂闊に名前言えるかよ」
「兄さん物識りだねぇ〜、俺様は佐助だよ。ほらいったよ。妖怪だって名前ほんとは言えないんだ。…ねぇ教えてよ。」
「………もう少してめぇのことを分かったらな。」
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