365 | ナノ

★▽こじゅさとハワ犀


2012/10/11 * 0

「こいつに名は無ぇのか」
「え?」

片倉の旦那が指差す先には俺様の烏がいた。
烏はピクリとも動かず部屋のすみにたたずんでいる。

「え?…名前?つけるようなもんじゃないよ」
「なんでだ。てめえが飼っているんだろう、名くらいつけてやれ。」

俺様は首を捻った。お武家様は名のついた刀を愛用しているし、己の使うものに名を持たせるのが当たり前なのだろうか。

「うーん…でもねぇ」
「……つけねぇなら俺がつけるぞ。」
「なんでそんなに名付けたいのさ」
「最初は好奇心だったが。てめえの烏だからな。俺がつけた名をてめえが呼ぶのも悪くないと今、思った。」
「生き物なら別にいいんだけどさ。」
「あ?」
「俺様の忍術だから。それ。」

いうと同時に烏を消すと、片倉の旦那が真顔で面白くねぇと言った。

ーーーーーー
佐助の烏は生き物でも好きですがうちの烏は忍術設定です(^〇^)
佐助が烏を出しっぱなしにしてるのは持久力を伸ばすためと言うことと、片倉が佐助に烏を見るたびに自分を思い出すように調教もとい刷り込みをしようとしたという話にしたかった

ハワ犀ー!↓

「犀賀、犀賀!コタツはいつ出す?」

家へ帰ると満面の笑みでハワードが飛び出してきた。お前はなぜいつもうちに不法侵入をする。ハワードの後ろから美耶古様も顔を出した。

「…美耶古様まで…一体どういうことです?」
「鍵なら幸江に貸してもらったぞ。ハワードのコタツの件は日本文化への興味だ。」

幸江にはあとで制裁を加える。

「犀賀!コタツ!」
「うるさい。部屋に上がらせろ。まだ暑いこの時期に炬燵など出さんぞ。」
「暖かくしなくていいんだ!出して!」

部屋に入りソファーに座ってもすぐそばで騒ぎ立ててくる。美耶古様は向かいに座りなにやら面白そうにこちらを見ていた。

「美耶古様、この犬になにか教えたのですか。」
「私は日本の炬燵の使い方を教えただけだぞ」
「それにしては…大層な興味を持ったようですが?」
「犀賀!コタツ!早く!」
「引っ付くなうっとおしい。」
「出してやればいいだろう。どうせ出すのだから。」

間違いなくなにかある。しかし駄犬は炬燵を出すまでこのまま騒ぐだろう。美耶古様がいらっしゃる以上、あまり手荒なことは出来ない。

「分かった。出してやる。出してやるから離れろ。」
「やったよミヤコ!」

すぐに三人で和室に炬燵を出した。
炬燵を出して足を入れてすぐに美耶古様がお帰りになった。頑張れよ、と言う言葉を残して。残ったハワードは隣に座り上機嫌だ。

「…なぜ炬燵なんだ」
「ミヤコが日本人はテレビを見ながらスキンシップをとるのが良いって言ったんだ!」

無理矢理引っ張られてハワードに乗り上げた。
お前どうせ引きずり出すなら炬燵関係ないだろう。と思いながら好きなようにさせた。疲れていたんだ。


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美耶古様は処女よね
処女の方がエロい事考えたり妄想したりすると思うんですけど、それを間違った方向でハワードにおしえる美耶古様。(^〇^)
「この村は…終わりだ…」な犀賀先生そして流れにみをまかせる犀賀先生。









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