あの未来での戦いからから早1ヶ月が経った。
時間軸という大きな枠組みを跨いだ苛烈な戦いを終え、並盛に帰ってきた俺達は、各自思うところは残しながらもなんだかんだと言いながら平和な日常に浸っていた。
騒がしくて、賑やかで、みんなが笑っ
ていて。
あんな戦いのあとだったからかな、そんな日々が幸せでたまらなかった。
だから、転入生が来ると聞いた瞬間に感じたひどい悪寒からも、そっと目を逸らしたんだ。
きっと、ただの気のせいだって。
―――もし、もしもこの時、超直感が教えてくれた警告に耳を傾けていれば、何か変わったのかな。