おとこのこ


僕はアスカのパンツなしでは生きていけない体になってしまったのかもしれない







おとこのこ







いや、別にアスカのパンツを使わないとあれができない体になったとかじゃないよ?
まぁ、僕も年頃だから夜干しされたアスカのパンツやブラジャーを見て『いいなぁ…触りたいなぁ…』とか『あれを使ってしたら気持ちいいんだろうなぁ…』とか『むしろアスカ自身に…』とか思わないこともないけど、アスカのパンツを使って事に及ぶなんてそんな恐ろしいことはしない。だって、もしそんなことしたらアスカに「このエッチ!バカ!変態!信じらんない!」って怒鳴られた挙げ句、跳び蹴りを食らうかもしれないし…


だから、ベッドの上では常にアスカのいろんな姿を想像して手を動か………って、あれ?何だか話がおかしな方向にいってるような…



と、とにかく!僕の体がおかしくなったのはアスカのパンツとの接触によるものではなく、そのパンツによる視覚的刺激のせいであり、パンツによる視覚的刺激というのはアスカのパンチラであって…つまり、1日最低1回はアスカのパンツを見ないとダメは体になっちゃったってこと、なんだよね…


あぁ…あそこで、あの海の上でアスカのパンツを見なければこんなことにはなってなかったんじゃないかなぁ…



……いや、オーバー・ザ・レインボウでアスカのパンツを見ることがなくてもアスカはあの例の仁王立ちで高いところから僕を見下ろすのが好きだから制服のスカートが長い割にはしょっちゅうパンチラするし、僕を蹴るときもスカートだってことを気にせず足を高くあげて蹴るから必ずパンツが見えるし、部屋着がタンクトップと短パンでこれまた短パンだってことを気にせず足を広げたりあぐらをかいたりするから短パンの隙間からチラチラとパンツが見えるし…どっちにしろアスカのパンツに振り回される運命にあるのかな、僕は…


というか、元はと言えばアスカが無防備すぎるのがいけないんだよ!だから僕はアスカのパンツを見ないと何か物足りない気持ちになったり意味もなくイライラしたりその日のオナ…孤独な夜の営みが味気ないものになったりする体になっちゃったんだよ!

あー…これはもう、アスカに責任をとってもらわなきゃいけないよね?そうだよね?うん、そうだよ!アスカには僕をこんないけない体にした責任をとってもらわないと!



「アスカ!…っ…!」

「何よ、うるさいわねぇ…雑誌見てんだから静かにしてよね」

「…えぁっ?あっ、あぁ…うん、ごめん」

アスカに責任をとらせるために意気揚々と部屋を出た僕はリビングにいるアスカに大声で話しかけたんだけど、そこにはうつ伏せになって雑誌を読んでるアスカが…!
わ、わぁ!ダメだよアスカ!うつ伏せなんかになったら胸がむにゅって!むにゅってなってボリュームが!わぁお!すごいや!3割り増し!おっぱいがいっぱい!いや、違う!おっぱいがすごいことになってるよ、アスカ!

しかも、いつものタンクトップだから胸の…た、谷間が!谷間がっ!谷間がっっ!!!



そのおっぱい

少しでいいから

触らせて

それがダメなら

せめて見るだけでも


シンジ、心の短歌



「…で、何?」

「…へっ?何が…?」

「何がって…あんたバカぁ?あんたが呼んだんでしょ、あたしのこと!」

「そうだっけ…?」

「……あんた、大丈夫?」

アスカのその見事な胸に見入ってたら、なぜかアスカが大丈夫?って僕のことを心配してくれた。
えっ、僕?別に大丈夫だよ?小さな僕のほうはちょっとムクムクしてきて大丈夫じゃないけど…それ以外は至って健康だよ?なのに、何でそんな心配そうな顔で僕を見つめてくるの?あっ、起きあがっちゃダメだよアスカ!そんなことしたらおっぱいが…僕のおっぱいが…ぁあっ!


…ん?短パンの隙間から見えるパンツの色がピンク…?確か今日のパンツは白だったはずじゃ……あっ、そうか。さっきお風呂に入ったもんね。それで違うんだね。
うん、いいと思うよ。そのピンク色のパンツ。白もいいけどピンクも女の子っぽくてかわいいと思うよ。僕は好きだなぁ、そのパンツ。…いや、そのパンツだけじゃなくてアスカのパンツなら何でも好きだよ。大好きだよ。


…でも、アスカが前に一度だけ穿いてた黒の大人っぽいパンツ…あれはいただけないな。ミサトさんに対抗して買ったんだろうけど、アスカには似合ってなかったよ。全然似合ってなかった。
アスカは今のままでも十分きれいでかわいいんだから、無理に大人にならなくてもいいんだよ。そのままで…年相応のパンツでいいんだよ。

そんなアスカが僕は大好きなんだよ。



「う〜ん…熱はないみたいだけど…」

「ねぇ、アスカ」

「何?」

「アスカの黒いパンツ、僕にちょうだい?」

このあとアスカに「バカ!変態!信じらんない!」って何度もビンタされたんだけど…何でだろう?僕はただアスカには似合わないあの黒パンツを処分してあげようと思っただけなのに…
女の子ってよくわからないや。

……あれ?というか僕、何しにきたんだっけ…?





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