(シムカタ・エロ・似非関西弁)






潤って満足することができないのか、それとも涸れることがないのか。

いずれにせよ、欲しがりなのには変わりない。





いつものことやけど突然催した。

シムさんとこに2人っきりで。
飯食い終わって一息ついて。
ぼんやりしてたら急にムラってきたんやからしょうがない。


自然に収めようなんて発想は最初からあらんくて、
とりあえず腹ごなしに一発。
やっとかんと、な?


「…カッタン、暑い?」

「ちゃうわ」


上着を脱ぎだした俺にシムさんが首を傾げる。
もう何度となくこういうパターンを繰り返してるのに、素で不思議がったりするんや、この人は。


「しよ」


下はベルトだけ寛げてベッドに寄りかかって座るシムさんに跨り、シムさんの唇を舌先で舐め上げた。
流石に俺の意図していることを理解したようで、表情は変えずに、腰に手が回る。
でもちゃっかりやらしい動きで。


「……っは、」

「今日はどうしたいの?」

「そんなん今更聞かんでええやん。…すきにして」


瞬間、相変わらず表情は変わらず、けど僅かに目の色が変わった。

スイッチ入る瞬間のシムさんの空気が好き。
獣臭くて、煽られる。
それは本能に近いような。


本格的に手のひらで上半身が愛撫され始め、我慢できなくなりキスをする。
シムさんの後頭部を掴みぐいっと引き寄せ口付けを深めると、胸の突起が摘まれくぐもった声が漏れた。


「ン…ふ、も、我慢できん……っ」


下着をずりおろして自らの腰に手を伸ばしたら、シムさんに止められた。


「…なに」

「駄目だよ、ローション取るから待って」

「そんなん待てへん…」


シムさんの指をきゅっと握りじっと瞳を覗き込む。
痛くてもいいから、という思いを込めて。


「な、シムさんお願いや」

「入れなくていいならいいけど」

「ひどぉ!」

「んー…ちょっと待って。ここに…」


そう言ってシムさんはベッド下の引き出しを手探りで漁る。
目標物を探り当てると、「ぺっぺかぺっぺ、ぺっぺかぺっぺっぺー」と某猫型ロボットが秘密道具を出すときの効果音の口まねをしそれを見せつけてきた。

目の前でにゅるにゅると手のひらにゼリーが搾られる。


「早ようして……っぁあ」

無遠慮に前触れなく指が入ってきた。

理性も、思考も、全部がドロドロと快感に流されていく。




「カッタン」

「うぇ、ア…やっ、も」




ぐちゃぐちゃかき混ぜられて、腰が揺れて、三本目になった指でも決定打にはならずもどかしさに鳥肌が立った。

足りないのに、ゆるゆるとした持続的な刺激にじわじわ侵されていく感覚に余計興奮する。




「あかんてぇ…はっあぁ!あかん、シムさ…」

「カッタン。ねぇ、」




いかないで。



耳元で囁かれた言葉が、少し脳が冷えて入ってきた。

ああ、俺はいつもこうや。



「ん…ごめ」

「うん」



頭を撫でられながら、ゆっくりと指が抜かれる。
伏せた睫が震えてシムさんの首に絡みついた。



どこまでも貫いて欲しいと思う、この人になら。
お互いに咬み跡を付けて。
血が出たら舐め合えばええやん。


もう抜け出せないところまではまり込んでしまったんやから。






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