▼(ネタバレっていうレベルじゃねーぞ!)

リアエルは自分の愛する者達の為に自らの身を捧げて、諸悪の根源である神官を倒し、深い深い眠りにつく訳ですが(詳しくはリウ過去ネタバレで)、その前に既にリアエルは「悪」として民衆に広められてしまっています。
神官に良いように操られていたとは言え、今まで自分が身を粉にして尽くしてきた民衆達に偽物めだの、物の怪だの罵られるのは精神的にかなりキツイです。
神子とは言え、人と同じ心を持っている訳ですから、そこでリアエルの心に一点の翳りが生まれてしまいます。
やがてそれがリアエルの知らない内に大きくなっていきます。「お前はあんなに人間に尽くしてきたというのに、この仕打ちは何だ。何故このような仕打ちを受けねばならぬ。何故、何故だ」とリアエルに訴えかけてくるまでその翳りは成長します。
そして誰にもその心の内を漏らさず、そのまま神官戦です。そこで神官は倒されますが、冥土の土産にそのリアエルの中の翳を引き摺り出し、化身へと覚醒させてしまいます。
しかしリアエルにはもう神官を倒す為に、人々からの信仰も薄れ、弱っていた力をほとんど使いきってしまっています。翳の化身をどうにかしたかったですが、時間も力も残されていません。
もうすぐ眠りにつく自分との《縁》をより頑丈に、雁字搦めに結び付けることによって、完全な化身化、それ以上の成長を遅らせることには成功しますが、神官の息のかかった者達にいつそれが破られるかも分かりません。
それで後のことを燦叉に任せ、リアエルは眠りにつくわけですが、後に神官の一派の末裔(仮に《組織》とします)に強制的に目覚めさせられ、翳は復活。ただでさえ回復していない力の一部を持っていかれ、リアエルとしての記憶は失われてしまい、空っぽの存在《流》が生まれます。
流は最早神でも何でもありませんが、人々からの信仰によって繋がり、この世へとその身体を結び付ける《縁》がなければ存在を失う脆いモノでした。
そして旅をする鬼束兄弟に拾われることになるのですが……それについてはまた別の機会に。

こんな感じでちょっと少年誌っぽい展開も用意してました、「縁は異なモノ」。
私個人としてはリウ中心の話だけでなく、鬼束兄弟の家の話や、神座一家の話、リアエルの話など、色んな場所、色んな時間の話が混ざって、全てひっくるめて「縁は異なモノ」にしたいなぁ……と。
いつになるか分からないけど描きたいです。

その前にまずはラ行4人組パートの設定をだな(ry

2012/02/19 02:32 (0)

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