▼リウ過去ネタバレ

◆リウが縁結びの神様だったら

小さい頃から能力が使えて、村の人の縁をバランスが崩れない程度にいじっていた。
しかしある日村で飢饉が起きて、人柱に選ばれ捧げられる。
そこを神官と呼ばれる者達に拾われ、その者達の村で《神》として奉られ、人の身から《神》になる。
(大抵人は死んでから奉られて神格化するが、力の強い者は稀に生きながら《神》になることがある)

そこから恐怖の記憶操作が始まり、《神》としての名、リアエルを賜り、望む望まないに関わらず《神》としてそこにずっと縛られることとなる。
新たな神は民衆に歓迎された。信仰は広まりリアエルは一国の《神》となる。
リアエルは縁結びの神だった。今でいう男女の仲などではなく、土壌や作物、雨や日など、万物との縁を取り持つ神だった。
繰り返す毎日に何の疑問も持たず、持つ隙も無く、時は過ぎていく。

そんな最中、ライエンが警護役に就く。
ライエンとの毎日は今までに無いくらい楽しかった。
しかしやがて記憶のリセットの日が訪れる。
自分のことなど一つも知らないリアエルに愕然とするライエン。神官の思惑の一部を垣間見ることとなる。
納得はいかないが、神官には逆らえない。神の次に神官の意向は絶対だった。
そしてリアエルは再びライエンと過ごすが、その日々に僅かな違和感を覚える。
ある日、違和感を確実に意識したリアエルがライエンと初めて見えた日を思い出す。
そしてライエンによって隠されていた神官の所業も伝えられる。
その時国の裏ではもう崩壊の危機に陥っていた。神官はそれを《神》リアエルのせいにしようとしていた。

リアエルへの信仰は間もなく絶えようとしていた。
人から急に神格化し、尚且つ特殊なタイプの神だったので、リアエルは人からの信仰が無ければ生きていけなかった。
段々と衰弱していくリアエルだったが、ついにそんなリアエルを討てという命が下る。
ライエンに連れられ逃げるリアエル。リアエルはそこで初めて外の世界を見る。そこは地獄のようだった。
一旦は追っ手から逃げおおせるも、リアエルはやはり責任を取ろうとする。
そんなリアエルに「貴方が責任を取る必要など無い」と言うライエンだったが、それでもやはり私がやらなければと、一人で行こうとするリアエルにライエンもそれに着いて行くが、最後は振り切り、一人神官と対峙する。
残った全ての力を使い、神官を倒すリアエル。
力を失うも、ライエンの信仰やリアエルが世話した化身の、一種の信仰に近いものにより、消えることは免れた。
しかし神官を倒す直前、リアエルは《何か》を見る。それが何かは分からなかったが、もう時間が無い。
燦叉に後のことを任せてリアエルは深い眠りへつくのだった。


そしてある日、リアエルは予期せぬ来訪者によって目覚める。

2012/02/10 14:32 (0)

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