memo

 2015.01.13.Tue:15:53

相馬くんと別れてからしばらくし。家に入ると、まるで見ていたかのようなタイミングで、電話がかかってきた。
どうせ相馬くんだろう。そう思いながら携帯をみてみれば、案の定、そこには「相馬博臣」の文字が。
軽く引きつつ、通話ボタンを押す。

『もしもし、都城さん?』
「はーい、あなたの彼女の都城つくしでーす」
『棒読みやめてよ。ちなみにこちらはきみの彼氏の相馬博臣でーす』
「相馬くんだって、ひどい棒読みじゃない。で何の用?」
『決まりきらなかったこと、電話で決めるって言ってたでしょ』
「うん、そうだと思った。流石私たち、通じあってるのねー。何決めた方がいいのかしら?」
『都城さん、ひどい棒読みだね。とりあえず、付き合ってることは隠すでいいんだよね?』
「そうねー、公表してもややこしいだけでしょ」
『世間から見た時、褒められたものではないしね』
「相馬くん自体が褒められたものじゃないから、余計にそうよねー」
『都城さん、今日ひどく刺してくるね』
「相馬くんには、ありのままの私を知って欲しいから……」
『女の子から言われたらときめくハズの台詞も、都城さんの手にかかれば一瞬で最悪な台詞に生まれ変わるね』
「なんでよー」
『今回のは前の台詞のせいで台無しだったよ。普段から俺の事そんな風に思ってたとは』
「溢れ出す気持ちが抑えられなくて」
『キレイに言っても意味は最低だからね』
「自慢じゃないけど、私これでも、恋愛漫画を描いてるうえに、それがそこそこに共感呼んでるのよ」
『最低な台詞を最低だと自覚した上で使ってるんだから、漫画にはその逆をしてるだけでしょ』
「うわぁ、ひどーい。つくしちゃん傷ついたー」
『絶対うそでしょ』
「まあ、そうだけど。さて、次はどうしましょ」
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