イレギュラー | ナノ

 第十四話二度目の白クジラ

『とーちゃく!』
気がつけばもう夕方で、海が綺麗な赤色に染まっている。
そんな中、わたし達は白ひげさんの船、モビー・ディック号に乗り込んだ。
「お、夜兎とトビじゃねぇか!
そいつらがお前たちの仲間か?」
一番最初に気がついたのは、甲板にいたサッチだった。
「夜兎ー!!」
いきなり正面から抱きつかれる。
「会いたかったぞ!」
『離れてから全くと言っていいほど日数経ってないよね、エース』
わたしは身長は高いほうだが、それはあくまでも元の世界での話であって、
しかも私は女で、向こうは男だ。
結果、受け止めきれず、押し倒されるような格好になっている。
「てめぇ! 俺の夜兎に何してやがる!」
「別に旦那のじゃねえだろ! うん!」
おお、さすがデイダラ、鋭いツッコミ。
ちなみにヒタヒタと複数の殺気を感じます!
「……どうやらよほど死にたいらしいな」
「ジャシン様の裁きを下してやるよぉ!」
「……ふふふ、久々に本気を出せそう」
「……(無言で万華鏡写輪眼)」
上から、
イタチ、飛段、小南姉さん、マダラ。
あれ? 何か別方向からもう一個殺気が。
「……エース、お前何やってんだよい」
マルコさん、相当お怒りのようです。
『エース、重い(上に殺気が怖い)からどいて』
「おお! わりぃ」
離れた瞬間に袋叩きに合うエース。
え、ちょ、マジで皆どうした。
「よくきたよい。
オヤジのところに案内するから、ついてくるよい」
ボロボロになったエース(あれ、ロギアじゃなかったっけ?)を放置して、マルコは私たちを船内へと案内した。

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