イレギュラー | ナノ

 第四話娘の本性を垣間見る男

「敵襲ー!!」
怒鳴るような、叫ぶような声が響く。
わたしは急いで甲板柄向かった。
砲台をこちらに向けた海賊船が目に入る。
覚えの無い海賊旗だったから、倒してしまっても物語には、問題ないだろう。
そう思って、敵船へ移動しようとしたとき、
「待て!!」
リーゼントの人に止められた。
たぶん、サッチさんだ。
「お嬢ちゃん、この間いきなり船の中に現れた子だろ? 何しようとしてるんだ?」
『何って・・・・・・手当てしてもらった恩もありますし、敵船の排除を「お前がか!?」はい』
えー、こちら夜兎。なにやらサッチさんのお説教スイッチを入れてしまったようです。
「恩義を感じてくれるのはいいが、お前さんは年端のいかない子供で、しかも女じゃないか、相手は懸賞金7千万ベリーの賞金首だぞ」
『なあんだ。たった7千万ベリーか』
思わずそうこぼすと、サッチさんは目をむいた。
『お兄さん、参考までに私の懸賞金を教えてあげましょう』
わたしは今、さぞ、外見に似合わない笑みを浮かべていることだろう。
『1千500万両――1億500万ベリーです』
時空眼を使い、敵船に移動した。

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