イレギュラー | ナノ

 第十五話仲間が増えたよ!

――――
夜兎へ
久しぶりだな、神だ。
なかなかそちらの世界でも上手くやっているようでよかった。
ところで2名、こちらの世界で死者が出た。
器質的にお前の仲間と合うようなので、送らせてもらう。
煮るなり焼くなり好きにしろ。
時空神
――――

『ジジィー!!』
いつもは余計なことしかやらんけど、今回は感謝する!
いやマジで!
『リーダー! 再不斬を暁に入れてもいい?』
「再不斬って、あの鬼人の?」
『そうそう! 氷遁の血継限界を持った男の子+首斬包丁付き!』
再不斬と白のコンビっていいよね。
別に腐女子的な意味でなく、単純に。
掛け合いとか、信用しあってるところとか、あの雰囲気が好きなんだよね〜。
「鬼人と氷遁か……。
いいよ、使えそうだし」
『うしっ』
それじゃ、久々に、
『生死眼、開眼!』
ガーッと体全体が熱くなる。
チャクラの種類が変わったんだろう。
それを両手に集めて、再不斬に触れ、一気に放出する。
『死者生還!』
「……っ」
無事成功!
「ここは、一体」
『初めまして、桃地再不斬さん』
かなり困惑している様子の彼の注意を惹きつけるため、手っ取り早く自己紹介をする。
『わたしは夜兎って言います。暁のメンバーのひとりです』
「ああ、“死神の歌姫”か?」
『ピンポンピンポーン!』
“死神の歌姫”っていうのは、わたしの通り名だ。
厨二病全開だけど、通り名なんてみんなそんなもんだよね。
「どうして俺は生きている? 確かに死んだはずだが……」
『わたしの力さ』
ほら、と目を指差す。
よくわからないが、陰と陽の図、あの勾玉を二つくっ付けたみたいなのが浮かんでいるはずだ。
「で、何のために生き返らせた?」
『もちろん、暁に入ってもらうためだよ』
ニッコリと私は笑った。
たぶん、かなり悪どそうな笑みではあると思うが。
『ここには白くんの遺体があります。
あなたが暁に入るなら、彼を生き返らせましょう』

さあ。どうする?

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