ピ――――ッ!
午後の練習の終わりを告げる音が鳴る
マネージャーの私は、いそいそとタオルやドリンクを渡す準備にかかった
「みんなお疲れ様!」
疲れきった顔や、まだまだ余裕な顔、いろんな表情を浮かべながらベンチに戻ってきたみんなに声をかけながらドリンクやタオルを渡していく
そこにイプシロンチームもぞろぞろと戻ってきた
「お疲れ様、デザーム兄さん」
私がタオルとドリンクを渡すとすまないな。と言って受け取った
「これが私の仕事だからね!」
少し誇らしげに言うそんな私を見て、ふっと微笑み私の頭を撫でて向こうに行ってしまった
私が何か良いことをすると頭を撫でてくる、昔からずっとそう
「…いつまでも子供じゃないのにな」
撫でられた所に自分の手を乗せぼそりと呟いた
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