……ちゃん…
…に…ちゃん……
おさ……おに…ちゃん…
小さい女の子の声が頭の中で響く
いったいコレは誰?
おさむおにーちゃん!
ああそうか
思い出した
コレは…私だ
まだ何も知らないでいられたあの頃の…
「デザーム兄さん」
もう私があの頃のように
名前を呼ぶことはない
新しい名前があるからだ
宇宙人としての
「どうしたナマエ」
どうした名前
もうその名前はない
そう呼ばれていたのも過去の話だ
私たちは侵略者
そのためにある存在
だからその計画に邪魔なモノはいらない
私の治兄さんへの気持ちも…いらない
この気持ちは
深い深い深い
心の奥にしまい
鍵をかけましょう
絶対に盛れないように
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