「あ、デザーム様ー」
私が後ろから声をかけると、デザーム様がこっちに振り向いた
『恋はいつも突然に』
「レベッカか、どうした?」
…しまった。後ろ姿が見えたからつい声をかけてしまっただけなんだけどな
「えっとえーと…あ。デザーム様!?」
私が何を言うか悩んでいると、すたすたと先を歩いて行ってしまってる!
「ま、待ってくださいよー」
慌てて後ろを追いかけて横に並ぶと
「ふん、どうせお前のことだ何も考えずに声をかけたのだろう」
ぐさっとどこからともなく図星と書いた矢印が私に刺さった音がする
「ち、違いますよ失敬な!私が言いたかったことは…えーとえーと…」
「…フッ、」
必死に悩んでいると、デザーム様が笑った
「レベッカ…お前を見ていると飽きん私に話しかけたかった内容はまた今度聞こう」
それじゃあサッカーの練習があるからと行ってしまった
でも私はそんなことより、デザーム様の笑顔が忘れられず
自分の顔に熱が集まって行くのを感じた。
……………
(あれー?レベッカこんな所でつったってなにしてんの?)
(…私……)
(?)
(私…恋したかもしれない!)
(…はぁ?)
.