もぎゅもぎゅもぎゅ
「んん〜…なんて美味しいんだろう…」
「何がだ?」
「おわぁッ!」
『いちごけーき』
いきなりデザーム様が話しかけてきたものだから、びっくりして食べてたショートケーキを落としそうになった
「いきなり何ですか。デザーム様」
「レベッカが菓子を食べながらにやけているから気になってな」
「に、にやけてなんかいません!」
キッと睨んでみたが、まったく効果はないようで
「サッカーしているとはいえ、そんなに食べると太るぞ」
ぎくっ…と頭の中で、昨日の風呂上がりに計った体重を思い出した
「お菓子の糖分で体をリラックスさせているんです!」
そう言って、食べていた残りのケーキをガツガツと一気に食べた
「むぐむぐ…でじゃーむしゃまの分は無いでふよ…げふっ」
「ふんっ子供っぽいやつだ。口についてるぞ」
え?どこに?と鏡を出そうとしているとデザーム様が、ここだと言いながら私の頬を手で包み込み
ペロッ
「なッ!なななななななな!?」
「ふむ。なかなか美味いな」
鏡を見ると苺よりも赤くなった私がうつっていた。
……………
(バカバカ!デザーム様のアホ!)
(そんなに怒鳴ることか?)
(怒鳴ることです!)
(クリームのついたレベッカが美味そうでついな)
(あ、あわわ……)
(?顔が赤いぞ?風邪か?)
(デ、デザーム様の破廉恥ー!!)
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