ヨザケン | ナノ







俺が
他国の偵察から帰ってきた時
血盟城には
地球産のお菓子で溢れかえっていた

朝早くから、いつにもなく
ドリア達が廊下を走り回ってる
何があったのか聞いてみると
陛下が
魔王饅頭に続くお菓子を作りたい
と言い始めたらしく
メイド達と一緒に思考錯誤を
繰り返しているらしい

はっきり言って
人が働いている時に
何をやっているのか

俺はイラついた感情を隠しながら
その場を後にした

俺は部屋に入った瞬間
ベッドに倒れた
すると、そうとう疲れていたのか
すぐに寝てしまった



夜中−
部屋に誰かが入ってきた
俺はお庭番という仕事を
長年やってきたせいか
小さな音にも敏感になっていた

俺は闇に体を隠し
相手の様子を伺った

『あれ〜
起こしちゃったかな?』

だが俺はその声を聞くと
身なりを整え姿を現すことになる

『猊下
どうしたんすか?』

猊下は
その漆黒の黒髪を月に照らし
手には
何かを握りしめながら
俺に近づいてきた

『君は
コレを知ってるかい?』

猊下の手の中には
宝石のように輝いた丸い玉入っていた

『宝石っすか?』

『違うよ
これは地球のお菓子で飴というんだ』

『あ…め…?』

猊下はそのあめというお菓子を
俺の口に持って行き
口の中に押し込んだ

すると口の中には
イチゴの甘酸っぱい味が広がり
周りにはイチゴの匂いが漂う

『イチゴの味がする……』

『本当!?
これ作るの大変だったんだよ
飴なんか作ったことないし
コッチと地球のイチゴの味は
少し違うからさぁ
でも、アニシナさんと協力して
研究を重ねた結果、やっと出来たんだ
味に自信はなかったから
誰かに食べてもらおうと思ったけど
誰も食べなくてさぁ
だけど
君なら食べてくれると思ったんだ
君の様子だと成功らしいね』

『ん…てことは俺は……毒味ですか?』

『まぁ悪く言えば
そんなとこかな』

猊下は用が済んだみたいで
鼻歌を歌いながら
さっさと帰る支度をし始めた

やっと会えたのに
簡単に帰してあげませんよ

『猊下』

『ん?なに?』

俺は無防備な猊下を
ベッドに向かって思いっきり押した
すると
猊下は糸も簡単にベッドに倒れる
俺は猊下が逃げないように
猊下の両手を頭の上で固定した

『ちょっと、なにすん…』

俺は猊下に反論の隙も与えず
その口に
無理やりキスをする
猊下は抵抗をしたが
激しい口付けのせいか抵抗はなくなり
いつの間にか
俺の舌を受け入れていた

俺は満足出来るまで
猊下の口を吸い続けた………



――――――――
春樹さんよりヨザケンで甘々





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