かなり人を選ぶ話だったと思いますが、最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。

　全体的に背徳感が漂う話が書きたくて始めた連載です。お互いの寂しさを埋めるように恋に落ちた二人は、端から見たら依存し合っているような堕落的な関係です。ですが、本人達はそれでいいと思っているし、幸せです。
　ヒロインの家庭環境を具体的に書くと更に暗くなりそうだったこともあり、詳しい設定はありません。一人暮らしをしているということから、家族とは上手くいってないことだけ察して頂ければ…と思います。また、ヒロインが成長する話ではないので、そこらへんの事情が解決したりもしません。ヒロインにとっては仁王さんだけが大事で、ヒロインが他の人と積極的に関わるようになるという事もありません。仁王さんの方もヒロインを独占したいから、ヒロインの世界を広げようとはしません。
　タイトルに使った花言葉「偽りの言葉」は『フォックスフェイス』のものです。他に、「私の想い」や「真実」といった花言葉もあり、この話の内容に合っているかと思います。仁王さんにはキツネっぽいイメージがあると思うので、フォックスフェイスは合っているかもしれませんね。そして、何故このタイトルなのかというと、仁王さんの嘘の告白（最終的には嘘ではなかった訳ですが）から二人の関係が始まったからです。

　長々と書いてしまいましたが、ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございます。


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