ひとめぼれ | ナノ




こちらでは、裏話や本編の補足的なことを書いてあります。
※まとまりがありません

拍手のお礼文から続きを考えて長編にしましたが、最初は同い年のヒロインでした。
財前くんのクラスにヒロインが転入してきて、だんだんと仲良くなっていく、という内容にする予定でした。
それで3話目くらいまで書いていたら、財前くんがクラスメートにからかわれてヒロインに冷たくしてしまう、という展開に自然になったのですが、それ以降の話が思い付かなくなってしまいました。
この長編は穏やかな温かい話にしたかったので、悩んだ末にヒロインを先輩にして最初から書き直すことにしました。
そして、財前くんはヒロインに一目惚れしているけれど、ヒロインのほうは徐々に財前に惹かれていく、という予定でした。
それが、書き進めている途中でヒロインも財前くんに一目惚れしていたことになりました。
ほとんどの話を財前くん視点で書こうと思っていたのですが、やっぱりヒロインの心情も書かないと、ということでヒロイン視点の話を入れたら、自然とそうなりました。
自覚のなかったヒロインですが、年上で落ち着いた性格ということもあり、鈍感過ぎないようにしたつもりです。
それでも財前くんの気持ちに気付けなかったのは、あまり恋愛慣れしていないとか自分にそれほど自信がないとか、そんな理由だと思います。
基本的にはヒロインの容姿は具体的に書かないようにしていますが、制服の冬服だと上から下まで真っ黒な財前くんと対比させたくて、髪の色だけ書きました。
ヒロインを三年生にするなら、白石くん達も出したくて、白石くん謙也くんと同じクラスにしました。
そして、白石くんと謙也くんに財前くんがからかわれたり応援されたりする、というエピソードを予定していました。
一度はそういう流れで話を書いたのですが、財前くんの長編なんだからもっと財前くんに頑張ってもらわなきゃ!と考え直して、話を書き直しました。
そのため、白石くんと謙也くんの出番が大幅に減ってしまいました。
でも、白石くんと謙也くんは二人を気にかけてくれていたと思います。
三年生では、千歳くんも出したいなと思っていましたが、出番が作れませんでした。
考えていたのは、引っ越したばかりで道が分からないヒロインが迷子になって、放浪中の千歳くんに助けてもらい、その後で二人が仲良くなっているのを見て財前くんが妬く、という内容でした。
もしくは、千歳くんに財前くんがヒロインのことを相談する、という内容も考えていました。財前くん的に、千歳くんは『四天宝寺テニス部の中で唯一無二の良心ッスわ(ペアプリより)』らしいので。
ヒロインがメールで敬語を使う理由を書きそびれましたが、ヒロインの性格を考えたら、友達相手でもメールや手紙では敬語を使いそうだと思ったからです。ちなみに、仲良くなっても敬語とタメ語が混じる感じだと思われます。
デートの話は最初は待ち合わせの話だけでしたが、付き合う前にデートしてドキドキするエピソードは必要だろうということで、デートシーンを追加しました。
告白は絶対に桜の木の下でさせたかったので、屋上では金ちゃんに邪魔してもらいました。
ちなみに、金ちゃんは今後、ヒロイン=お菓子をくれる人と認識してヒロインに懐いてくれるんじゃないかな、と思っています。
いかにも青春って感じにしたかったので、告白しに行く時に財前くんには走ってもらいました。
これは書き直す前も同じで、白石くんや謙也くんに背中を押してもらって、ヒロインのところに走っていく財前くんを書いていました。
告白のシーンで財前くんが桜吹雪の幻(?)を見ていますが、あれは二人の出会いのシーンをイメージさせる感じの少女マンガ的な演出のつもりです。
告白した後はどうするか、かなり悩んで、何度も書き直しました。
財前くんの気持ちが高まり過ぎてキスまでするパターンも考えましたが、最終的には抱き締めるだけにしました。
おまけで、二人の様子を見ていた白石くんと謙也くんを書こうと思いましたが、野暮なので止めました。
ツン要素がない財前くんですが、付き合ってからもヒロインに対する態度はあまり変わらないと思います(むしろ、もっとデレるかも?)。ヤキモチを焼いて拗ねる、とかはありそうですが。
本当は四天宝寺には中庭と呼べる場所はありませんが(ファンブックの校内見取り図より)、自分が通っていた小学校を参考に書きました。
ちなみに、自分の通っていた小学校の中庭は、校舎に“コの字”で囲まれる形になっていて、実際に桜の木が一本だけありました。
実は、タイトルで悩みました。桜の花言葉からつけようかなと思ったりしていたので。
最後まで候補に上がっていたのは、桜の花言葉「いつでも微笑みを」と山桜の花言葉「あなたに微笑む」です。
最終的に、桜にこだわるのは止めて、わかりやすく「ひとめぼれ」をタイトルにしました。柔らかい感じにしたかったので、「一目惚れ」ではなく、平仮名にしました。
言わずもがなですが、桜がヒロインのイメージの花です。白色や紅色の桜もありますが、ヒロインのイメージは薄紅色かなと思っています。



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