俺は、よく恋愛の相談を受ける。
っつっても、俺の好きな人はもうこの世にはいないから、あくまでも持論や想像で答えてるだけ何だけど。
中でも失恋の慰めとか、別れそうなカップルの仲を取り持ったりっていうのが得意分野。
ま、自分より酷い状況の人がいるってのはいい慰めになるし、頭を冷やせる。
アヤたんには、自分を卑下しすぎだとか言われたけど、相談に乗ってあげた人達のありがとうって言葉が嬉しくて。
卑下でも何でも構わないんだ。
色んな人の相談に乗ってきた俺。
今回も同じクラスの女の子からメールがきた。
内容は、彼氏と別れそうらしい。
何通かやり取りして、何とか気を持ち直したようで、俺はケータイを放り出して風呂へ。
上がってくれば、メールが届いていた。
そこには、こんな一文が。
『死にたい』
イラッとした。
死にたい?
そっか、死にたいんだ。
『そんな事したら怒るよ?』
返信。
いや、もう怒ってる。
明らかにノリで死にたいとか、死にそうだとかはスルー出来るんだ。
俺も言うしね。
ただ、ノリじゃないその台詞は許せない。
死にたいなんて、本気で死にたいと思ってる人はわざわざ人にそんな事伝えない。
死ぬなら死ねばいい。
死ねるもんならね。
やってみなよ。
本気じゃないくせに。
死んだらどうなるかなんて、知らないでしょ?
死にたいなんて、幸せな悩みだ。
死んだ人は生きたいとも思えないんだ。
生きてるからこその悩み。
馬鹿げてる。
生きたくても生きられない人が、この世に何人いると思ってるんだろう。
たとえ何があっても、命燃え尽きるその瞬間まで生きるのが、生きている俺達の義務だ。
それを自分から吹き消すなんて、 はどうなるんだ。
いらないなら、その命 にあげてくれよ。
そんな事出来ないだろ?
だったら、 の、他の死んだ人達の代わりに生きなきゃいけないだろ?
『ごめん』
失恋なら、新しい恋を探せばいい。
そうだろ?
『いいよ。何があったかは知らないけど、大丈夫。大丈夫って思ってればね』
失恋なら、新しい恋を探せばいい。
じゃあ、この場合はどうすればいいと思う?
。
フラれた訳じゃないのに、好きな人に二度と会えなくなった場合。
新しい恋を探せばいいのかな。
でも、失恋はしてないんだ。
ねぇ、 。
・・・
事実を元にしたフィクション小説第4弾!!
今回も事実とフィクションの混ざった感じです。