捧げ物 | ナノ


▼ 01

「…………」

バルスブルグ帝国、第1区にあるホーブルグ要塞。
そこには、誰も使わない中庭がある。
昼食を取ったりする中庭の、三分の一程の大きさ。
好奇心旺盛な悪ガキも絶対に入らない、参謀室に面しているのが最大の理由だ。
そこに、一人の少女が立ちすくんでいた。
最近、その参謀のベグライターとして入隊したななし。

「……アイツは何をしているんだ?」

たまたま覗いた窓から見えた、その後ろ姿。









(毒蝶)


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