捧げ物 | ナノ


▼ 01

ゴト、と重たい音がして、目の前に甘夏の入った皿が置かれた。
姿勢を上げると、夏の太陽みたいに眩しい笑顔。
椅子を引っ張って来て、僕の前に座る。
僕と同期で、ずっと主席争いをして来た彼女。
ライバルというか、親友というか。
"親友"という言葉に、チクリと何かが刺さる。

「甘夏。剥いたから食べよ」

ニッと笑う彼女につられて、僕も微笑んで頷いた。










(甘夏)


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