▼ 05
それからななしは、コナツにたくさんあそんでもらうよおになった。
コナツは、いつもおもちゃをもってきてくれて、たのしい。
でも、きょうはコナツがヒュウガっていうこわいひとをおいかけていなかった。
「ななしっ!」
アヤのつくえのしたでななしがおちこんでたら、クロユリがきてくれた。
ななしよりせがおっきいけど、みんなよりちいさいの。
それと、ハルセってひと。
「私達、今からお菓子を作るのですが、一緒にいかがですか?」
「おかし…?」
「そうだよっ!」
「ななしがおかし、つくったら、アヤよろこんでくれる…?」
「ええ」
「当たり前だよっ」
アヤよろこんでくれる。
おかし。
「ななしもつくれる?」
「大丈夫ですよ」
「ハルセが教えてくれるからね!!」
アヤにおかしつくる!!
「こちらですよ」
「ほらっ!」
「にゃう!!」
クロユリとてをつないで、また『しつむしつ』とはべつのおへやにいった。
カツラギとおちゃいれたおへや。
「さぁ、始めましょうか」
「うん!」
「なにつくるの?」
「今日は、ゼリー作るんだよ!!青空ソース味!!」
「と、コーヒー味とフルーツゼリーです」
あおぞらソース…?
おそらのいろしてるのかな?
それ、おいしそう。
ななしおそらのいろもすき。
「ではクロユリ様、ななしちゃん、足を洗いましょうか」
「うん!!」
「にゃん!」
ハルセがだっこして、カツラギみたいにのっけてくれた。
いきおいよくおみずがでてきた。
「にゃうーっ!!!」
つくえからジャンプしておりて、おへやのすみっこにはしった。
ななしおみずきらい!!
「あ…」
「ハルセ、猫だから水が駄目なんだよ」
「そうでしたか…。それはすみませんでした」
ハルセはクロユリのあしをあらってから、カツラギみたいにタオルをぬらしてふいてくれた。
「にゃう…」
「すいません。濡れませんでしたか?」
「にゃん…」
「本当にごめんなさい」
「(ふるふる)」
おくびをふって、ハルセのかたにのった。
「ななし、アヤに『ぜりー』つくるの!!」
「はい。作りましょう」
クロユリとハルセと、『ぜりー』つくった。
はじめてみた『ぜりー』は、プルプルでキラキラしてた。
「にゃう…!!」
「ハルセ。ななしはゼリー気に入ってくれたみたいだよ!!」
「その様ですね、クロユリ様」
キラキラだぁ…。
「そろそろアヤナミ様達も戻って来られているでしょう」
「ななし、持って行こう!!」
「にゃん!」
ななしは、アヤとカツラギとコナツに『ぜりー』をもって『しつむしつ』にいく。
いっぱい『ぜりー』もってるクロユリとハルセといっしょに。
「ななし」
「にゃう?」
「どこにもいないから心配していたのだ」
「これ!!クロユリと、ハルセと、アヤに『ぜりー』つくったの!!これ、アヤのめとおなじ!!」
「…そうか」
「にゃん!!」
なでなでされて、だっこされた。
アヤはつくえにすわってななしをおろしてくれた。
「カツラギと、コナツも!!」
カツラギにくろい『ぜりー』と、コナツにあおぞらソースの『ぜりー』をあげた。
「ありがとうございます」
「ありがとう、ななし」
「にゃん!!それでね、あのね、」
「なんでしょう?」
「カツラギ、またななしとおちゃいれようね!!」
「勿論ですよ」
「コナツ、またななしとあそんでね!!」
「こちらこそ、よろしく」
アヤも、カツラギも、コナツもよろこんでくれた!!
ぜりーすごい!!
「クロユリ、ハルセ、すき!!」
「わっ!?」
「私達も、ななしちゃんが好きですよ」
「にゃいっ」
クロユリのはなと、ハルセのほっぺたなめた。
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