捧げ物 | ナノ


▼ おまけ

「少佐ー!?ななしさーん!!」

金髪の少年が、ある二人を探して街を歩く。
しばらく歩いて、路地を見つける。

(確か、前は少佐がこの道に入ろうとした所を捕まえたんだっけ…)

試しにその路地に入る少年。
かなり入り組んでいて、一本道ではなかったら迷って抜け出せなくなりそうだ。

「少佐ー」

どうせ聞こえていても返事をしないんだろうけど。
それでも一応声はかけてみる。

「ななしさーん」

しばらくして、出口が見えてきた。
そこに広がるのは、幻想的な自然の風景。

(すごい…。絵の中みたいだ…)

そこに、見覚えのある背中が横たわっているのが視界に入った。
そういえば昼寝をすると言ってたっけ、と苦笑いしながら少年はその背中に近付く。

「少佐。アヤナミ様が怒ってますよ…」

少年の目に映ったのは、
今まで見た事のないくらい穏やかな顔をした上司と、
その腕の中で幸せそうに眠る同僚。





「すみませんアヤナミ様。二人を見つけられませんでした…」
「…意外だな。コナツが見つけられないとは」
「すみません…」









end.

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