Q.潮江が今も懇意にしている初代組の方々をどう思っていますか?

A.何時か倒す、絶対に。

伊作
「これ答えたの誰? 大方予想出来るけど」

留三郎
「俺。ぜってー倒してあの鬱陶しい前髪を引っこ抜いてみせる!」

仙蔵
「個人的恨みだな」

小平太
「留三郎は人間お手玉にされたり、喧嘩を売っては返り討ちにされていたからな!」

長次
「……小平太と文次郎も、人間お手玉……」

小平太
「うん、とても楽しかったぞ! 私も何時か一年生でお手玉をしてみたいんだ!」

留三郎
「ふざけんなよ小平太! 一年生を危険な目に合わせんじゃねえ!」

伊作
「……留三郎よっぽどトラウマになってるんだね……」

仙蔵
「文次郎は鍛練だと喜んでいたがな」

留三郎
「その文次郎だ。なんであいつはあんな奴らに懐いてんだよ」

長次
「……質問にもあるように、文次郎はかつての会計委員長達を懇意にしている……。
 ……時折文が届くとも聞いた……」

仙蔵
「ああ。初代組と呼ばれる先輩方から届く度に、嬉しそうにしているな。一度泣いているのを見たことがある」

伊作
「文次郎が泣いた!?」

仙蔵
「嬉し泣きとはあれを言うのだろうな。今も大事にしまってあるはずだ」

留三郎
「チッ、何時まで先輩追っ掛けてんだよ。学園一と聞いて呆れるぜ」

小平太
「文次郎が尊敬しているからじゃないのか?」

伊作
「……正直、なんであんな人達を尊敬しているのか不思議でたまらないよ。特にあの双子の先輩」

長次
「……あの双子は、尊敬出来る程の人ではなかった……」

伊作
「うん、長次の言う通りだよ。寧ろ文次郎が毛嫌いするタイプだったよね」

小平太
「……長次と伊作がなんか可笑しい……」

仙蔵
「あの二人が委員会的な意味でもよく被害に遭っていたからな……」

留三郎
「はっ、あの双子よりも小田の方が酷い奴だったじゃねえか」

小平太
「私はそこまで思わなかったな。けど手合わせするなら小田先輩がいいな、楽しそうだ!」

仙蔵
「ならば、小田先輩と双子の先輩方は尊敬に値しない、がこの質問の答えになるな」

伊作
「あと誰がいたっけ?」

仙蔵
「御園林蔵先輩だ」

留三郎
「……誰だっけ?」

伊作
「ええと確か、女装趣味の先輩だったような……」

小平太
「……? 文次郎の尊敬する人の趣味が女装? 文子ちゃん中々の化け物なのに?」

長次
「……おふみちゃん……」

小平太
「……はっ! そうか、あのおふみちゃんはその先輩の影響だったのか!」

伊作
「おふみちゃんって誰だい?」

仙蔵
「文次郎が死ぬ気で女装した場合の名だ。伊作は見たことがないのか?」

伊作
「うーん、文次郎とそういった忍務に当たったことがないからなあ」

留三郎
「俺もそのおふみちゃんとやらは見たことねえぞ」

小平太
「私達はきり丸のアルバイトに付き合った時に見たんだ。きり丸が『次もおふみちゃんでお願いします』って頼む位普通の女の子だったな」

長次
「……文次郎は二度とやらないと言っていたが……」

伊作
「何それ、気になるな。僕はあの化け物化粧しか見たことないから」

留三郎
「……つうか最初からそっちでやればいいじゃねえか。化け物化粧じゃなくてよ」

小平太
「いや、どうやらあの隈を薄くしないと出来ないらしいんだ。だから急には無理で、あの化け物化粧になるんだって」

仙蔵
「……お前達も十分化け物だがな」

長次
「……その先輩については、どうする……」

仙蔵
「ああ、御園先輩に対しても最初のままでいい」

伊作
「えっ、なんで?」

仙蔵
「あの人には以前苦汁を飲まされたことがあってな……」

伊作
「へえ、仙蔵がねえ」

小平太
「あと誰がいたっけ?」

長次
「……確か、私達が一年の時の六年生……」

留三郎
「……ああ、文次郎が一番尊敬している人か」

伊作
「どんな人だったっけ……」

小平太
「顔も全く覚えてないな」

仙蔵
「私達は接点が無かったからな、仕方ないだろう」


A.二代目と三代目と四代目、首を洗って待っていろ。

伊作
「結論が更に酷くなった!?」

小平太
「じゃあこれはどうだ!」


A.なんで文次郎が尊敬しているのか分からない。

仙蔵
「的外れではないな」

留三郎
「回答としては微妙じゃねえか?」

長次
「……文次郎に知られたら、怒られそうだな……」

20140203
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