<オマケ@>

 中在家 長次が予算会議から戻って来ると、布団から起き上がっている小平太の姿があった。
 昼前に様子を見た時には、ぐっすりと眠っていて、その雰囲気から今さっき起きた事が読み取れる。

「長次ー、お帰りー。予算会議はどうだった?」
「・・・・・・ダメだった。小平太こそ、風邪は大丈夫か?」
「我ながら情けない。こんな大事な時に風邪をひいてしまうとは・・・」
「そうか・・・。」

 力なく呟く小平太だったが、長次はそうは思わない。何せ、あのパワフルで有名な『猛獣』の異名を我がものとする体育委員長の鍛錬に付き合って(流石に小平太が一緒だったのでキープしていた、と思いたい)、卒倒した後の風邪で済んでいるのだから。

「ダメだった、という事は、長次は予算は貰えなかったのか?」
「・・・予算は貰えなかったが、収穫はあった。」
「?」
「図書カード・・・。いい武器になる・・・。」


<オマケA>

「「みんなお疲れ様ー。」」
「やる事なかったら、手伝って欲しかったのだ。勘右衛門・・・」
「全くだぜ。俺なんか、風呂入ってもまだ目が痛いってのに・・・!」
「いやぁ、会計委員会の気迫が凄まじくてさ・・・」
「(単に見ていて楽しかった、とも言う・・・)」
「実際、凄いのだ。俺の目の前で、予算案の書類にスパン、と矢が入って・・・」

「そう言えば、雷蔵は?」
「図書委員会に呼ばれてるって行っちまった。何でも、今後の方針として図書カードを武器として扱うんだと。」
「・・・え・・・?」


<オマケB>※予算会議の没ネタ

「さぁ!嘗て用具委員長が暴挙に出た贅沢の極みを、思い知りなさいー!!」
「嫌にテンション高いな、小田委員長・・・。」
「・・・溜まってたんでしょうか・・・?」


「畜生っ・・・、会計委員長め・・・!調子に乗りやがって・・・!」
「こっちに大した武器がないからなぁ・・・。」
「先輩!私が最近作っている焙烙火矢ならあります!」
「でかした!作法委員!トスした後の、留三郎、レシーブ!」
「は、はいっ!」
「よし、行け小平太!」
「いけいけどんどんアターック!!」

 カキーン!

「へ、どわぁっ!」
「「小平太ぁ!」」
「アタックされた焙烙火矢を打ち返しやがった・・・!」


「導火線が長くて助かりましたね。」
「多分、あれは仙蔵が最近作ってる焙烙火矢です。」
「二年生の割にはいいの作るなー。」

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