<原作53巻の六年生に、御園林蔵先輩がお怒りのようです。> ※ネタ

「文次郎!何だあの女装は!俺という存在に喧嘩売ってんのかー!!」
「ぃや、でも先輩はそもそも・・・」
「メタな話はいらねぇ!六年生にもなってあんな醜態を晒しやがって!そこの脳筋コンビも同罪だ!三人ともそこに並べ!!」
「は、はいっ」
「(・・・この先輩、こんな性格だったか・・・?)」
「(女装絡みだと怖いと、文次郎が前に言ってたな・・・)」

 旋律する三人の前で、さながら得意武器の如く化粧道具を取り出す林蔵。何をしようとしているのか、何をされてしまうのか、一様に察しがついてしまう。

「補習授業だったんだってな、お前たち・・・。こっから先は、俺がお前たちに個人授業をしてやる!その小汚ぇ化粧を直して俺の店に強制送還だ!」
「いっ、今からですか・・・?!」
「当たり前だ。俺はいい加減な性格を自覚するが、女装への妥協は一切しねぇ!腹が減ろうが喉が乾こうが、厠に行きたかろうが風呂に入りたかろうが寝たかろうが!俺が良しと言うまでは何が何でも学園には返さねぇからな!!」

 気迫迫る先輩の発言に、崩れた女装の三人は六年生にしては情けなく『そんな〜!』と声を揃えて合唱する事になってしまった。


「・・・面白そうな事になっているが、あの先輩の怒りを買うのは御免だからな。成仏しろよ、三人とも。」
「せ、仙蔵。助けないの・・・?」
「・・・・・・今、あの三人を助けに入ると・・・。連帯責任で我々も連行される可能性が・・・」
「留三郎!家畜の如く連行される君を見送る事しか出来ない僕を許してくれ・・・!」

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