<潮江が浜と会っていなかったらL>※IF、年齢操作なし、潮江の性格変更有り

 ここで“変わっている”のは自分たちの方らしい。立花仙蔵がその事を理解したのは、委員会活動をしている頃の事だった。

「先輩、変わりましたねぇ。」
「え?」
「いや、だって。いつも委員会活動って言ったら嫌見たらしく自慢話するだけじゃないですか。」
「な゛」
 委員会の後輩・綾部喜八郎の言葉には流石に絶句する他ない。

「立花先輩は、前は同輩も先輩も後輩も先生でさえも死んだ魚みたいな目で見てましたけど、今は・・・ちょっと生き生きして見えます。」
「・・・・・・。」

 “前の仙蔵(わたし)”はどんな顔をしていたというのだ、とは。身に覚えのない己の恥部を晒されそうで、尋ねる気にはなれなかった。

prev next
 gift main mix sub CP TOP
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -