<潮江が浜と会っていなかったらF>※IF、年齢操作なし、潮江の性格変更有り

 仙蔵たちが生物小屋から離れた所で、文次郎は漸く八左ヱ門の前に姿を現した。いつもの事だ、とは思いつつも。八左ヱ門は文次郎の行動に、最早溜息しか出なくなってしまっている。
 それは本人も承知している事で、文次郎は溜息混じりに呟いた。

「情けないよなぁ。俺も六年生なのに・・・、同輩たちと顔を合わせるのも出来ないなんて・・・。」
「・・・潮江先輩は、立花先輩たちに何かされたのですか?」

 好奇心のままに問いかける八左ヱ門だったが、文次郎は首を横に振って「何も。」と否定する。

「俺が一方的に避けててるだけだ。・・・怖くて仕方がないんだ。」
「怖い・・・?」
「アイツ等の才能が・・・。アイツ等を、目の当たりにするだけで、俺は自分が忍者になれないって言われてる気がする。」
「そんな事ないですよ!」
「俺も分かってる。単なる思い込みだ。でも・・・やっぱり怖い。孫次郎の三病を笑えないな。」

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