<潮江が浜と会っていなかったらE>※IF、年齢操作なし、潮江の性格変更有り

 田村三木ヱ門は、四年生にして会計委員会の委員長代理の代理を任せられていた。その事を恥じる事はなかったし、自分が認められているのだと、相応の誇りを持っている。
 流石に二つも上の最上級生を予算絡みで相手にする時には大変なのだが。苦痛と思った事はない。

「たむらせんぱ〜ぁい、もぉ・・・」
「げ、げんかいで・・・」
「ぼくはねていない・・・。」
「だらしないぞ、お前達!それでも誇り高き会計委員会か!」

『この程度で根を上げるとは弛んどる!全員、十キロ算盤を持って外へ出ろ!』

「――。」

 それなのに、ここにいない筈の人物の声が、何処か遠くで聞こえた気がしてならなかった。

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