<蓬川兄弟の悪戯>※年齢操作(六年→四年)

「文次郎。次の実習の事なんだか・・・」ピシッ!「・・・・・・。」
 例えば、野外授業の打ち合わせとしようと食堂で声をかけた時。

「なぁ文次郎!今度一緒に鍛錬しないか?!」ピシッ!「お?」
 例えば、学年合同の実技授業が終わって学園の正門を抜けた時。

「いたたた・・・!あぁ、有難うね。文次郎。何で四年生にもなってタコ壺なんかに・・・」ピシッ!「うわっ、何っ、ってどわっ!」
 例えば、競合地域に掘られたタコ壺から脱出しようとした時。

「・・・・・・文次郎、この本は返却期限が他の本よりも・・・」ピシッ!「・・・・・・ふへっ」
 例えば、図書室で新たな本を借りようとした時。

「今日という今日こそは決着をつけようじゃねぇか、潮江 文次郎!」ピシッ!ピシッ!ピシッ!「・・・何なんださっきからー!!」
 例えば、鉢合わせてしまった廊下でお決まりの喧嘩をしようとした時。


「「あの双子を何とかしろ、文次郎!!」」
「仮にも四年生がそんな子供じみた悪戯に参ってんじゃねぇよ。」
「それを言うなら、あの双子だって六年生なのに!あんな子供じみた悪戯する意味が分からないよ!」
「伊作の場合、付け加えて何かしらに巻き込まれるからな。」
「安定の不運・・・。」

 ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!

「・・・・・・。」
「――ふへへへっ」
「喧しいわ、あの双子め!」
「文句があるなら正面から言いに来やがれ!」
「来ないならば、此方からいけいけどんどーん!」

「・・・でも、あの先輩たちが自分から接近するのって俺以外にはアイツ等くらいなもんなんだよな。」

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