<オマケと書いて後日談と読む!@>

「潮江先輩!“なっちゃん”という先輩をご存知でしょうか?!」
「っ、?!げほっ、がほっ」
「だ、大丈夫ですか?」
「けほっ・・・ぁぁ、悪い。気管に入っちまった・・・。・・・・・・で・・・、“なっちゃん”が何だって・・・?」
「最近、よく天日先輩とお話をするのですが、“なっちゃん”という先輩の忍たまの話をよくされるのです。ですが、私はそのような先輩とお会いした事がないもので。」
「なっちゃん、という事は・・・名前に「な」の入る先輩か・・・。(というか、天日先輩って誰だ・・・?)」
「潮江先輩と同じく四年生らしいので、潮江先輩はご存知かと思いまして!」
「・・・・・・ぁー、その、何だ・・・・・・。すまん、俺も知らんな・・・。(後輩と仲良くするのはいいけど、何を吹き込んでるんだあの先輩たちは!)」



<オマケと書いて後日談と読む!A>

「おい、文次郎!委員会の予算が保健委員会以外、全部なしってのはどういう事だ!」
「仕方ないだろう。先輩がそう決めたんだから。」
「何でもかんでも言いなりか、お前は!少しはストライキをしてみろ、ストライキを!」
「・・・あのな。お前ら知らないだろうけど、あの人たちは予算会議中も機嫌悪かったんだぞ・・・?」
「「え・・・」」
「あの人たちが本気でキレると、学園が内側から崩壊する。具体的に言えば学園の見取り図と、図書室の極秘書籍の知識が他所の城に散蒔かれ、学園の井戸にはあの人たちの作った“失敗作”の薬やら毒やらが流される。」
「?!」
「んな?!」
「城勤めする気がないから、もう退学も卒業も似たようなもんだと思ってるんだよ。キレるとなけなしの良識が飛んじまうから、それこそ見境がなくなる。多分、他の委員長たちもその辺りを弁えてるから大人しく引き下がったんだろうよ。」
「・・・え、って事は、地味にあの時の予算会議って地味に学園の危機だったりしたの・・・?」
「お前ら、あの人たちの成績が学年トップ・・・つまり、学園でトップだっての忘れてるだろ。」



<オマケと書いて後日談と読む!B>

「左門!やっと見つけた!何、六年長屋に来てんだよ!」
「作兵衛!友達が出来たぞ!」
「話を聞け!ってか、友達・・・?」
「おぉ!天日先輩という、会計委員長の友達だそうだ!」
「か、会計委員長?!」
「どうした?作兵衛。」
「い、いやだって・・・!今年の会計委員長はやたら陰湿でやる事なす事訳が分からなくて、事ある毎に食満先輩や他の四年生たちに弾き玉で地味な悪戯仕掛けて来るし、後輩嫌いで滅多に出て来ないって・・・!」
「いや、友達になったのは天日先輩で会計委員長ではない!会計委員長は未だに会った事がないしな!」
「あぁああぁぁ〜。やばい、このままでは左門が会計委員長の魔の手にかかってしまう!・・・左門、やっぱりお前、会計委員会を止めろ!」
「それは嫌だ!潮江先輩と会えなくなる!」

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