仙蔵
「先ずは同一票獲得の第七位だ」

文次郎
「獲得票は6票。これから先出番が増えていくと予想される」

仙蔵
「眠る二匹の獅子」

仙蔵・文次郎
「六年ろ組の七松小平太、中在家長次です」

小平太
「おう! 司会お疲れ様だな、仙蔵に文次郎!」

長次
「……差し入れのボーロだ……」

文次郎
「……えっ、そっち、なのか? いやボーロは嬉しいが」

仙蔵
「ふむ、まさか私達が褒められるとは……」

小平太
「勿論ここに呼ばれた訳も分かっているぞ! 私とちょーじに票を入れてくれた人、有り難うな!」

長次
「……今はまだ出る機会は少ないですが、松平とは何時か話してみたいと思っています……」

文次郎
「長次、本当か!? 本当なら今度の夜の鍛練……いや今夜でもいいな、伸一郎を連れて来るぞ!」

小平太
「文次郎の目の色が変わったぞ」

仙蔵
「一気に輝き出したな」

文次郎
「あのな、長次、伸一郎は一見すると不真面目で中身も結構不真面目なんだが、それでもあいつはやると決めたことは絶対やり遂げる凄い奴なんだ。鍛練だって一度やると決めれば絶対弱音吐かないし、自分から進んでやっていくし、それからそれから……!」

長次
「……文次郎、落ち着け。私の言葉に嘘はない……」

文次郎
「本当か? 本当にか? 仙蔵みたいに『伸一郎と絡んでも嬉しくない』とか言わないよな?」

長次
「……ああ。私は松平の友になりたいと思っている、小平太もそうだ……」

小平太
「うむ、何のことかはよくわからんが、友達なら大歓迎だ! 皆でバレーしよう!」

文次郎
「長次、小平太……!」

長次
「……文次郎の知る松平のことを、教えてほしい……」

文次郎
「……っ、あのな! 伸一郎はな!」



小平太
「なー仙蔵、文次郎どうしたんだ? 下級生みたいになっているぞ?」

仙蔵
「……いや、先程少しな」

小平太
「ふーん……。まっ、いっか。もんじ嬉しそうだし、ちょーじも楽しそうだしな!」

仙蔵
「……あれはどちらかと言うと、微笑ましく思っているが正しい気がするがな」

小平太
「それよりも仙ちゃん」

仙蔵
「なんだ?」

小平太
「松平伸一郎って誰だ?」

仙蔵
「……小平太」

小平太
「ん?」

仙蔵
「今のは絶対に文次郎に聞いてはならぬぞ、絶対にだ」

20130130
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