名前変換:憑依された潮江 追記

 トリッパーにとって身体を奪われ幽霊もどきになった文次郎。いわば憑依されました。
 気付いて気付いてと六年の周りをウロチョロするけど誰も気付かない。『潮江文次郎』の異変には気付いているけど、文次郎が文次郎でないことには思い至っていない。

 なあなあ仙蔵、気付いてくれ。俺はここにいる、そいつは偽物なんだ。長次、小平太、伊作、留三郎。俺はここにいるんだ。

 届かない叫び声。偽物を文次郎と呼ぶ同胞に絶望を感じた時、「おやまあ」という声が。

「本物の潮江先輩を見つけました」

 四年の綾部にそっくりなくのたまが文次郎の叫び声に、その存在に気付き目を丸くしていた。

 気付いてくれたそっくりさんに事情を説明。そっくりさん理解。ついでにそっくりさんが綾部の双子姉であることも知る。
 双子姉主は直ぐさま文次郎の身体奪還計画を立て、弟にも協力要請。弟は文次郎の姿は見えていないけど、異変を目の当たりにしているので信じ計画に加担する。

「潮江先輩の身体を取り戻しましょうか」

 そして色々と六年も巻き込んで、文次郎は身体を取り戻すことに成功するかも、しれない。
 バットエンドは文次郎の消失。

 因みにこの綾部双子姉主は、入学当初から文次郎に恋慕の情を抱いています。

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