▼キャラレス

伸一郎
「ポケモンを楽しみ方は、ストーリー・図鑑埋め・育成・バトルの何れかに分類されると常々思っている『幼馴染みな俺等』の松平伸一郎でーす」

文次郎
「因みにここの管理人は図鑑埋めで、全ポケモンをボックスに図鑑番号順に並べていくのを楽しみにしているそうです。『幼馴染みな俺等』の潮江文次郎です、この度は有り難うございました」

伸一郎
「管理人、進化前進化後も全部ボックスに揃えないと気が済まないから、ボックスがボックスとして機能してないよな。あれは図鑑だ」

文次郎
「それでも全国図鑑の壁は高いがな」

伸一郎
「ポケモン廃人になるよりかはマシだろーよ」



伸一郎
「さてさて、今回はなんと! ネタ交流してくださった秋桜宅の五年生、『尾浜』君と『竹谷』君と『鉢屋』君から手紙が届きましたー! パチパチー」

文次郎
「そういう訳なので、今回は俺達の他に……」

竹谷
「モンハンにとても興味があります。五年ろ組生物委員長代理の竹谷八左ヱ門と」

鉢屋
「皆さんお待ちかね、五年ろ組の学級委員長鉢屋三郎です☆」

文次郎
「……以上二人が……二人? 尾浜はどうした」

鉢屋
「『豆腐祭が開かれるのだ! 一緒に行こう! 内容的に勘右衛門がいなくても大丈夫だと俺の勘が告げているから!』とメガ進化した兵助に引きずられて行きました。雷蔵も一緒です」

文次郎
「あー……」

伸一郎
「……ご愁傷様?」

竹谷
「今回ばかりは、向こうの『俺』に感謝しました……」

鉢屋
「連れて行かれれば最後、腹が膨れるほど食べさせられますからね。豆腐を……」

伸一郎
「めっちゃ飽きそー……」




伸一郎
「気を取り直して始めましょう! 先ずは『尾浜』君からのでーす」

【A勘右衛門
「潮江先輩、菓子折りありがとうございました。素晴らしく美味しかったです♪」】

文次郎
「急遽用意したものだったから心配していたが、口に合ったようで何よりだ」

鉢屋
「先輩、私には? 私には菓子折りくれないんですか?」

竹谷
「ちょ、何言ってんだよ三郎! んなこと言ったら――」

文次郎
「後でやるから黙ってろ」

鉢屋
「みたらし団子が食べたいです」

文次郎
「はいはい」

竹谷
「――怒られ……な、い……?」

伸一郎
「今更あの程度で怒る文ちゃんじゃないぜ、竹谷君。あれはまだ可愛い無茶振りだ」

文次郎
「鉢屋に関しては色々と諦めているだけだ」

鉢屋
「以前は『なんでお前に菓子折りを渡さねえといけないんだ! 意味分かってねえだろ!』とツッコまれてましたもんね」

竹谷
「――って、今回が始めてじゃないのかよ!」

文次郎
「両手で足りない位には欲張られているぞ」

竹谷
「ごめんなさい! 三郎がすみませんでした! 怒るなら三郎だけを怒ってください!」

鉢屋
「さりげなく売ったな八左ヱ門」

伸一郎
「いや、それが普通だからな鉢屋君。それで文ちゃん」

文次郎
「部屋」

伸一郎
「あそこ?」

文次郎
「三段目」

伸一郎
「了かーい」

文次郎
「あとあれも」

伸一郎
「完全に寛ぐ気だな」

鉢屋
「……八左ヱ門、今の会話が全く理解できないのは俺だけか? 熟年夫婦並の意志疎通を見せられたのは気のせいか?」

竹谷
「いや、俺もだ。全く気のせいじゃない」

伸一郎
「因みに今の会話は『鉢屋君が欲張ると想定して買ってきておいたみたらし団子を、部屋の戸棚の三段目に入れておいたからお茶と一緒に持ってきてくれ』なー」

鉢屋
「やった♪」

竹谷
「三郎、お前どんだけ潮江先輩に悪戯して迷惑かけてきたんだよ!」

鉢屋
「この通り思考回路を見破られる位には」

竹谷
「……『恋愛アレコレ〜』の『潮江』、いえ、ジンオウガ先輩! どうかこの三郎に雷落としてくださいお願いします!」

文次郎
「……誤解を招いているようだが、前まではその都度怒っていたんだぞ」

鉢屋
「それが諦めとなり怒られなくなるまで頑張った私、偉い!」

伸一郎
「鉢屋君の粘り勝ちだなー」

竹谷
「潮江先輩、諦めたら駄目ですって! こいつどんどん調子に乗っていきますよ!?」

鉢屋
「八左ヱ門、そこまで心配しなくても大丈夫だって。ちゃんと潮江先輩の沸点を超えないよう適度に抑えてるから」

文次郎
「……まあ、確かに仙蔵達よりかは可愛いものだな。鉢屋の我が儘は」

鉢屋
「ほら見てみろよ♪」

竹谷
「そういった問題じゃないだろー!」

伸一郎
「文ちゃん、俺今のうちに取ってくるなー」

文次郎
「俺も行く」

鉢屋
「えっ、先輩方が行かれるなら私も行きます。てかそっちでやりましょうよ。八左ヱ門もそう思うだろ?」

竹谷
「ああまた話を変えて……! いえ先輩、俺はどこでもいいですから!」

文次郎
「……なら、池に行こう。ギャラドスがうちで今回一番頑張っていたから、あいつがいないとな」

伸一郎
「ではしゅっぱーつ!」

鉢屋
「おー!」

文次郎
「いやピクニックじゃねえから」


続きます。


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