□番外10□


あのさ、俺の親父ってね…

云い難そうに、辛そうに、けれども何処か誇らしそうに強く「親父が」と話始めた黒羽は、それから俺の方を一切見なかった。
話を聞いている俺の反応が怖かったのだろう、と思う。
―少しでも嫌悪とか侮蔑とか…イヤだな、って思われたら、そこで話す事を諦めてしまっていただろう―と全てを話し終えた後に黒羽は言ったから。


「怪盗を、していたんだって」
「かいとう」
「国際指名手配犯第1412号。通称怪盗KID」
「怪盗KID…ああ!12〜3年前くらいに話題になってた?!」
「やっぱりご存知でしたか…」
「ん。スッゲー興味あったし。高校生の頃に当時の新聞よく読み漁ってた。んで、同時代に今の歳だったらな、って思ってた」
「それは、どういう?」
「そんなの、決まってるだろ?俺が俺の手で正体を明らかにしたかった!ってな」
「怖ぇえ!しかも嬉しそうだし」
「面白すぎるだろ?シルクハットにタキシードなんぞ着て予告状なんか出してから盗みを働くなんざ、さ。レトロすぎだし、ドコのルパンだって話だよ」
「ウチのルパンだったんですよ、その人」

すこし、緊張を抜いて、苦笑した風で、黒羽はルパンだった「黒羽盗一」の話を始めた。

それは、古い新聞で見たものとは全く別の顔をしていた怪盗の物語だった。

「怪盗KID」―元は美術品を専門に、時代の奔流のなかで寺院や教会から他者に奪われた秘宝を取り戻さんとする義賊だった男の物語。それは、時と共に、生まれ落ちた瞬間に余命を告げられたわが子の命を助けるために伝説の石を探し始めた父親の物語へ。そして、怪盗が求める「不治の病を治癒する」石が、「不老不死」に繋がる石だと解り、今も昔もそんなモノを求める欲に塗れたアングラ組織との戦いの物語へと変遷していった。

「結局…俺の身体は、ワケの判らないもので救われたんです」
「石があった?」
「石だとは、判らなかったみたいですけど。ある夜、病院に来た親父が赤い液体の入ったアンプルを持ってきて」

受け取った母親は、躊躇うことなく、保育器から出られないまま半年の時を過ごしていた子供に与えたという。
結果として、子供は一月待たずに保育器を出て、己の家へと帰ることができたのだ。けれど―

「親父は、『この子の分だけだ。親のエゴでしかないけれど、こんなモノがこれ以上この世にあってはならない』そう言って、その後も何度も怪盗の姿で出て行って」

怪盗の表の顔はマジシャンだった。世界各地で公演を行う、世界的に有名な。
息子が8歳になる頃だ。ある日、満身創痍の態で、ボロボロになりながら彼は予定していたマジックショーに出演するため劇場に現れた。一体何が遭ったのかと、訝しがる周囲に、彼お得意のポーカーフェイスで覆った笑顔を向けて、詳しくはまた後で。そう言って。舞台に立って。
彼は、そのまま舞台から帰ってくることなく全てに幕を下ろした。炎に呑まれた緞帳の向こう。焼け落ちたマジック会場。もしもの時にと、常に避難経路整備と災害対策をしていたお陰で、観客に不幸が無かったのが幸いと言えたけれど、唯一帰ってこなかった壇上の主役、黒羽盗一。

「組織の、人間か?」
「多分。母親は、結構親父の仕事に関わっていたんです。それで、ショック受けるよりも先にしなければならない事があるって、動いて。でも、良く判らなくて」

怪盗の命が狙われ、奪われた。原因は間違いなくかの伝説の石にあった筈だ。それでは、怪盗の息子はどうなる?片翼であった伴侶を喪った悲劇に浸ることなく、怪盗淑女とさえ呼ばれていた彼女は、母親の顔で、マジシャンの残務処理と息子の命を救ったモノの情報収集をした。だが手がかりは少なく、しかして、それ以上の凶手が彼女と息子に伸びてくる事はなかった。彼の死と共に、怪盗もまた彼に纏わり付いていた者共と共に消えてしまったようだった。
怪盗のデータは、彼が家族にすら秘密裏に隠していた場所から発掘された。―彼の死から10年目を目前にして。
実際に発見したのは18歳になった彼の息子だった。
もしもの時にと、いつからか父親が先を見越して用意していた誕生日プレゼント。その中の最後の品。レトロなゲームは、ハードと一体型になっているタイプで、成人も間近な相手への贈り物としては不思議だった。

そして見つける、預かっていたゲームの中に隠されていたファイル。
息子の天賦の才とIQとを勘案して作られていたパンドラ・ボックス。

「結局、全部の謎が解けたのは、高校3年の時で」
「…長かったな」
「うん。ずっと、親父が何で死んだのか、考えてて。誰かに殺されてるなんて、思いもしてなかった」

切れ切ぎれに、黒羽は言葉を繋ぐ。俺は取りこぼさないように、ジッと耳を傾けた。

― 完璧なショーをする人だった。観るもの誰をも虜にして、夢のような舞台に皆を連れて行った。
大好きだった魔法の数々。生死を越えて生き抜いた息子の異様な頭の良さに喜びこそすれ奇異な目を向けることなく、愛してくれた。同じく、尊敬して愛していた、父。

目の前で起きた事故。熱い、炎。逃げ惑う観客達。『とおさん』と伸ばした手は、『逃げるのよ!』と叫んだ母親に取られ、ショーの合間に降りた幕の向こうへ助けに行く事は叶わなかった。
『どおして、おとうさん、おいていくの?!』と泣いて嫌がったのを覚えている。今でも夢に見ることすらある。
助けてくれなかった人を、母親ですら、憎いと思った事だってある。子供のエゴ。子供だった己の無力さ。

「それで、判ったのは…?」
「ん、っと怪盗になったワケ。俺が助かった後も、怪盗であり続けた理由と、もしかしたら、命が狙われるかもしれないって事。でも、死と引き換えに組織は完全に潰れているはずって事」
「引き換え…?」
「心臓に、独特の信号が出るようにしてて、心臓停止と一緒に、組織の情報が漏洩するように仕組んでた、って」
「情報?…ってことは、もしかして」
「勘良すぎだよね、先輩。色々鈍いくせにさ」
「どっちだよ。まぁいい。…てことは、怪盗KIDはお前を助けて以降は、組織の側に居たって事で良いのか?」
「うん。そーです。あの頃は、もう義賊じゃなくて、レッキとした犯罪者だった」

人に夢を見せる魔法を紡ぎだす白い手袋に包まれた手は、とっくに赤くドス黒く、穢れていた。
それを知った瞬間を思い出すと、黒羽は今でも手が震えだすのを止められない。
敬愛していた、白い鳩を回りに飛ばし夢色の舞台の中にいた父の姿―全ては虚飾。
明るい舞台のライトは消され、真っ暗闇になった舞台の上で、赤に黒に塗れた衣装を着た怪盗の姿が浮かぶ。

「……ッ」

俺は、体育座りをして頭を立てた膝に押し付けて、俺の顔を見ないようにしていた黒羽の、膝の前組まれていた手に触れた。かすかに動いているように見えたのだが、やっぱり震えていた。
触れて一瞬だけ大きく震えた後、ぎゅうと両手に力を入れたのが分ったので、俺は逆にその手をほどいて、両の手を合わせてやる。部屋も、外も、日が落ちて尚こんなにも暑いのに。冷え切った手が、なんだか許せない気がした。

「……」
「ん、で…そういう、こと」
「んー?…さぁなぁ…」

何故と聞かれたってよく判らない。したいから、してるだけなんだと思う。

「俺さ、先輩が壇上で『奨学金に頼ることなく、まして自力でもなく、親が用意してくれた時間に甘えてる奴には特に言っておく。学ぶ機会を、時間を、金を、須く無駄にするな』って言った時さぁ。ホントもう何だろうこの人って思って」

ずっと話してみたかったんだ。と黒羽は続けた。

「俺は、命すら親父に貰ったのに。ずっと親父の怪盗の事知ってから、時間が経ってることも気がつかないで無駄にしてて、さ」
「普通に日本の最高学府に入ってんじゃねーか」
「俺ね、ホントは工藤さんと同じ年なんだよ。一年くらいさ。ホントに、何もしなかった」
「たった一年だろ。浪人してたワケでもねー癖に、ボケて復活した途端、センターで満点取るなよ、馬鹿か」
「そこは、天才とかなんじゃ?」
「バーロ、紙一重だろ」

肩が震えているのが見えた。泣いているのか、笑ったのかは見えなかったけれど、手の震えは止まっていたから、別にどっちだって構わない。手を解こうか迷って、力を抜くと、今度は黒羽の方から、ぎゅうと力を入れて来た。

「親父の、怪盗の履歴には、嘘は一つも無かった」

黒羽は、残されたデータをそのまま鵜呑みにするのが嫌で、信じられなくて、本当に事実であって欲しくなくて、高校生活最後の年を使って、全てのデータの裏を取ったのだと言う。
海外にも何度も足を運んだ。息子の動向を知り、データの在り処を知った母親は、「好きなようにしなさい」とだけ言い、もし証言が必要ならと怪盗のサポート役として彼と共に在った寺井という男さえ紹介してくれて。
隠し部屋、隠し金庫、隠されていた幾つかの秘密のアジト。
怪盗が盗んだ絵画を見に博物館へ。盗まれたのに、正当な持ち主の元に返却されていた宝石の数々を一目見ようと、しかし一介の高校生が見ることは難しくて、怪盗を真似て変装しては、展覧会に紛れ込んだりしながら。

そして、更にデータの裏を取る作業は、彼の、怪盗の罪へと近づく。

「親父の、した事のせいで、死んだ人間がいたのも、事実だった」

家宝と謳われた秘宝を守れなかった罪悪感から、首を括ったある屋敷の執事。そうなることが予測できたのに、犯行を行った怪盗。華やかなショーとも言える怪盗の犯行の裏で、暗殺された社交界の偉人。知りながら、防げなかった怪盗。
直接手を下したとは言えないものの数々を、怪盗は彼の罪だと、そう遺した。
そもそもが、そんな彼の信義に反する行動をとらねばならなくなった理由はただ一つ、彼の家族。
黒羽快斗の為だけに、求めた伝説の存在への代償。

「親父のせいじゃないって、そう思った。でも」

俺は、耳に届く震える声を、音を抱きしめてやれれば良いのに、と思った。

―したくなかったはずだ。あの優しい父が。人が苦しむと―死んでしまうと知っていながら、何もせず見ているだけだったのを、苦しまなかったはずはない。
コレは私のエゴのせいで、他の誰のせいでもなんでもない。と、誰でもない怪盗自身が遺した言葉もまた、黒羽は否定することは出来なくて。
自分が、弱く生まれたせいだとすれば、それはそう産み落とした母の咎だろうか?いや、そんな事は無い。生命の誕生をソレに纏わる全ては人間の手の及ばぬ神秘だ。では、やはり息子の死を看過できなかった怪盗の、エゴか。いや、彼だって、息子さえ元気に生まれてくれば、…答えなんて無い、全く意味の無い、問いだ。
誰かが誰かの生を、それだけを願っただけなのに。

「動けなくなった。考えても考えても、答えは無くて、でも認めてしまったら、俺は、」
「お前と会えて嬉しい」
「……」
「そう、言われなかったか?」
「なん、で」
「だって、黒羽の父親は、お前がいてくれただけで幸せだったんだろう。何と引き換えにしても惜しくないくらい」
「それは」
「生まれてこなければ良かった、とでも言われたか?そんなワケねーよな。お前は、お前自身がそう思うこと自体が父親への冒涜だって思ってるハズだ。判ってるんだ。でも、自分のせいで父親が苦しんだ事が、死んでしまったことが、許せないんだろ」
「…うん」
「お前が苦しむ事だって、親は嫌なはずだって知ってるんだ」
「うん、知ってる、知ってるよ。判ってる」
「だから、いつまでも苦しいんだ」

ぎゅうぎゅうと握られる手。助けて、と言われている気がした。
逃げ場の無い思考は延々と巡り続け、その輪から抜け出せない。
輪を作り彼を縛りつける思考をするのは他ならぬ黒羽自身なのに。
助けようにも手の出しようなんか無い。

俺に出来る事。
黒羽が俺に望む事。
―聞いてくれるだけでいい
知って欲しい、と相手に望む感情は何と呼ぶのだろう。

「…馬鹿のクセに、考えすぎんだな」
「スイマセンね、馬鹿で」

「いいんじゃねぇの」
「…何、が」

お前も、お前の父親も悪くない、と簡単に言う事は出来なかった。善悪の判断が欲しいのではないだろう。それに、怪盗の罪を悪ではないと言い切る自信もない。
探る者でありながら、罪人へ声高に非難を叫ぶことのできない臆病者だと、彼は知っているはずなのに。それなのに、そんな俺を選んで黒羽の根に張った父親と『怪盗』とを語った彼。
黒羽が求めるのは、『黒羽快斗』を、―生い立ちを纏わる事情を、その思考を知っても、平気な顔をする俺のような気がした。何を曝け出しても傍に在る様な。
同時に、黒羽は、彼が知って欲しいと望む俺のことを、知りたいと望んでいる。
我が身の開示を引き換えに、相手の内心の開示を求める―それは『告白』と呼ぶものではなかったか。
俺が怪盗へ渡せる言葉は無い。
けれど、黒羽になら、ある。
―せいぜい俺に出来る事は、平気な顔で、黒羽快斗への気持ちを伝える事だろう、と思った。

「親父が好きなのは好きなまんまで。犯罪者だからって軽蔑なんか出来ないんだろ。それに」
「……」
「俺だって、黒羽に会えて嬉しい」

俺の言葉を、心地よいと、楽しいと読んでくれた。拝観料はとても安かったけれど。口の悪い俺の、飛び飛びになる話にも付き合ってくれて。俺が好きだといった作家の本を、俺と別れた後にコッソリと図書館で借りていたのを知っていたよ。一人暮らしのクセに、自己栽培したハーブを使って自分で焼いたというパンはいつだって美味しいから、朝メールで『パンがイイ感じに焼けましたよ』と写真付で送られてくれば、餌付けされていると分かっていて『チキン挟んだら美味そう』と返すのだ。人付き合いが、好きではない俺の、臆病さも知ってなお、笑って、そばに来てくれて。それだけで。上辺でそれなりに、時間を浪費するように過ごしていた学生生活が、黒羽と接して少し豊かになったんだ。入学式で語った、彼が感銘を受けたといった言葉はその殆どが自嘲であったなどと今更言えやしないけれど、それすらきっと彼ならば笑って「どおりで、身につまされる話の運び方で」とでも言う気がした。俺は、彼が笑う姿がとても好きなんだ、と思った。

「嬉しいんだ。少なくとも、お前の親御さんと、俺は、出会えた事を後悔なんか絶対しない」
「…するよ、駄目だ、先輩」
「駄目なんかじゃねーよ。大体、ソレを決めるのはお前じゃなくて、俺だ」
「本当に?」

黒羽は顔を上げた。意外にも、涙の跡も無く、どこか冷めた目つきで俺を見ていた。

―?!

視界が急に反転した。ガツッと頭に硬い感触。衝撃と軽い痛みに目を瞑って、それから少し目を開ける。すぐ近くに黒羽の顔があって、そして。

「…ッん、ぅ?」

唇に生暖かいモノが押し当てられて、ソレはゆっくりと何度も唇の上を、形をなぞるように這った。それから、次第に場所をずらして頬、顎、鼻先へ、舌まで伸ばして味わうようにとにかく動く。舐める。

「オイ…何の真似だ、黒羽」
「簡単に、嬉しいとか言うし。だったら、どこまで許してもらえるのか、知りたくなったんです」
「どこまで、だぁ?」

身体を動かそうとした。しかし、どういうわけか巧く押さえ込まれているようでビクともしない。殆ど同じ体格なのに、なんだこの力の差は。両腕も、ヤツの片手だけで上から掴まれているだけなのに、ビクともしない。それどころか、段々とコチラの息が上がってきた。

「俺、先輩さ、見た時から凄ぇ綺麗な人がいるって気になってて、その人が壇上でとんだ歓迎の挨拶してくれて、ますます知りたくなって」

知らないでしょう?ずっと話しかける機会を窺っていたなんてこと。
苦く笑うような声で、俺の首筋に呼気を吹きかけながら、黒羽は喋る。

「ゃ…、め」
「やめない。だって、ずっと触りたかった。…こんな、風に」

黒羽の、俺を抑えているのとは逆のほうの手が、ワイシャツの下に潜り込んだ。
流石に、コレは性的な意味での行為なんだと、気が付かないわけにはいかなかった。

「ねぇ?本当に、先輩は俺が居て良かったって思う?」
「思う。思ってる」
「こんな風にしたいって、そんなことばっか考えてそばにいたのに?」
「…そんな事ばっかりじゃねーだろ?」
「9割はこんなんだよ。話したい、触りたい、キスして、…舐めたい、あと、もっと卑猥なこと。してもいいかな?先輩」
「残り1割は?」

愉悦を浮かべて笑う。虚ろな、作られた顔に見えた。まだ隠している事があるんだな、と思った。

「…知りたい、…知って欲しい」

ポツンと言った残り分が、きっと黒羽の9割なんだろうと俺には思えて仕方なかった。
自分の存在が許せなかった黒羽。祝福されて愛されて守られて、今があるのに。そのことに、無駄な罪悪感に駆られて、何が許せないのか、何に許して欲しいのかが分からなくなった子供のような。
俺は、黒羽の父親に―怪盗KIDその人に深く感謝した。
黒羽はきっと、復讐する相手が存在していたら、迷わずにその相手を手に掛けていたのではないかと、そう思った。行き場の無い己への苛立ちを、怒りを、憎しみに転嫁させて。

忙しなくシャツの下に入れた掌で肌の上をまさぐりながら、もう片手の力は大分弱くなっていた。きっと今なら跳ね除けられるだろう。―そう、思ったら、逆にコチラの力が抜けた。蟠る感情を俺にぶつけてしまう事を、きっと黒羽は躊躇っているのだと解ったから。

「相互理解に必要なら、好きにしたら、いい」
「…って、いいの?!」
「俺は全部聞くって。知りたいって言っただろ。…あー、でも、痛いとか変態的なのはパスな」
「マジすか」
「やれるもんなら、な。野郎相手に、さ」

にやにや笑って見上げてやる。置いてけぼりにされた子供のような、呆然とした顔が、更に笑えた。

「ハッ!じゃー遠慮なんかしませんよ。途中でやめてなんかやらねぇ」

黒羽は笑われた事をどう思ったのか、そう言うと、また唇を寄せてきた。
自由になった両手で、俺は黒羽の頭を引き寄せた。






続く。次は短く、次で終わり。
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