兄はぐ新コ
【コナンくんは日焼けが痛いようです。あまり肌が黒く日焼けせずに、火傷のようになってしまう肌質のようです。お家でも対策をお願いします。】
…と学校の保健医からのお便りを貰った日から、コナンの兄である新一の日課が一つ増えた。
「ほら、コナン。ちゃんと塗れよー」
「わかってるって!」
コナンは自分で出来る!と毎朝つっぱって、新一の手を退けようとするのだが、そうはいっても、肘の下や首の後ろに塗り残しが見えてしまえば、結局は新一の出番なのだ。
「ほら、ここ」
「ひゃあ!」
首の下の鎖骨の上を擽るようにされて、コナンは甲高い声を上げる。
「んで、こっちも」
「ぁ、ああ、くすぐった」
二の腕の外側をすりすりと擦られて、コナンは肩を竦める。
「な?」
「わかったから!」
しぶしぶと、コナンが手元においていた日焼け止め成分の入った乳液の瓶を新一に渡せば、とたんにヌルヌルとした液体を絡めた指が、露出している肌のあちこちを探り出す。
コナンは、その気持ちいいような、悪いような、悪いというにはゾクゾクして堪らない変な刺激を齎してくる動きにひたすら耐えて唇を噛んだ。
顔を真っ赤にして我慢している弟の様子にくすりと笑いながら、ふとコナンの荷物を見て新一は眉をしかめた。
「あ、今日水泳かー」
「うん?」
「これ、肌に刺激の少ない簡単に水に流れるヤツなんだよ」
だから、ホントは汗をかいたり濡れたりしたら、ちゃんと塗り直さねーと駄目なんだ、と言われてコナンは首をかしげた。
「だったら、持って行って自分で塗るって」
「…こんな、塗り残しがあるのに?」
「ッあ、やぁ、新一にーちゃ」
うりうり、と短パンと靴の間―太ももの裏まで撫でられて、コナンは息も絶え絶えだ。
「だ、だったら!先生とかに頼めば…」
「駄目だ!」
「へ?」
「オメーの担任ってあの黒羽だろ?!」
「あのって…新一兄ちゃんの友だちじゃ」
「ああ、心の友とかいて心友だ。でもアレ変態だからな。気を許すなっていつも兄ちゃん言ってるだろ?!」
「…時々、兄ちゃん達って敵なんじゃないかと思えて仕方ねーよ」
「ある意味な…。体育は三時間目か。仕方ねー」
「え?」
「プールの更衣室出たところの林のフェンス傍にいろよ。兄ちゃん行くから」
「中等部も授業じゃ・・・?」
「後半自習にしておきゃいいさ」
「給料ドロすんなよ、先生」
***
小等部一年:コナン
中等部教師:新一
仲良し兄弟!
コナンの担任:黒羽
ショタ変態疑惑・新一友人
多分そんな感じ。
明らかに適当な配役と内容。
新コが仲良しならいいじゃないの!というだけ。
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