2012/04/24 23:19
とにかく寝て月曜を乗り切り、楽しい夜を思い出し火曜の今日(十分の七連勤目)を元気いっぱいに行ってきた私ですが、あれコレもしかして同席下さった神の精気吸っちゃったから・・・?という疑惑を抱いてま・・・ス・・・イマセン!

C1サマー?! ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 マシロサマー?!

もう具合の悪い方は、みんな早く快新保健室に行ったらいいと思うの。
快新がゴソゴソしてるベッドの隣のベッド占領して盗撮したり模写したり録音したりして元気に・・・!2Bモブなんか目じゃなさそうなサッカーモブで新世界を繰り広げつつ、そんな保健室を垣間見せてくれる女神様宅で治療を受けてください。ここは・・・穢れてるんや(今更。


以下、クドドラの感想です。
なにぶん、録画に失敗し見ていない部分もありますので、端的に思ったところを…。




*クドドラ感想

多分、工藤はハリウッドにスカウトされる。
そろそろ江古田の制服の男子高校生と邂逅して「ドイルです」って名乗ってもいいのよ。

!こにゃん!

最近マッドさに磨きのかかる灰原が「新しい解毒剤よ」と言って持ってきた薬を飲んだところ、おかしなことに猫耳と猫的尻尾が生えて来た。
どういうことかと詰め寄れば「身体伸縮は身体に負担がかかるでしょう?生命力の強い野生動物のエキスを調合してみたのよ」との返事。此度は「天然○念物の山猫のエキス」を使用したのだという。だが、残念ながら身体は江戸川コナンのまんまだった。

「呑み損じゃねーか!」
「そんな事もあるわよ。でも、身体は楽でしょう?」
「あー、確かに。何か調子イイ感じが…」

カァーと身体が熱くなって例のドクン!も来たのだが、結局は江戸川コナンの身体にオプションがついただけ−でも無い、ふわふわした感覚があった。
妙に身体が軽い。
試しにトン、とジャンプしてみる。

「!!!?」
「あら」

灰原の研究室の椅子や机が眼下に見えて―ゴチン!俺は頭を天井に打ちつけて急落下―「うわ!?」慌てて身体を丸めると、そのままクルリと回転が効いて、スタンと見事に着地していた。痛いのは打った頭だけだ。

「な、・・んだ、これ」
「さすが天然モノのエキスね」
「スゲーな!」
「・・・結果オーライかしら?」

とんでもないオプション付きとはいえ、単純に身体能力が上がるのは嬉しい事だ。それに今夜は探偵として外せない用事もある。むしろその為に有効ならばと薬を試飲したわけだ。
薬の効き目はしばらく保つということなので、俺は丈の長いシャツ(なにせ尻尾がズボンからはみ出すので)と、帽子を被って『予告状』に示された場所へと向かった。


***


ひらひら動く白いマントと鼻先をくすぐってくる良い匂いにつられ、俺の身体はあの神出鬼没な怪盗を上回る敏捷さで動き(自分でも吃驚だ)、ついにその爪先をヤツの身体に引っ掛けた。

「痛い、名探偵ー!顔は紳士の命だから勘弁してくれ」
「うるにゃい」
「…な、マジでおかしいぜ?今夜の名探偵。大丈夫か?」
「オメーの顔はどうでもいいかにゃ、そのシルクハットに隠してる獲物を寄越すんにゃ!」
「いや、宝石はンな所に隠してねぇ…って!うわっ」

白い帽子に爪を立てようとした瞬間、羽が舞い、バタバタ飛んでいく白い鳩。―逃がさない。奴等を捕まえるべく俺は高くジャンプした。
アレこそが俺の獲物であると全身の血が騒いでいた。


***


「ああ、お嬢さん!居た、良かった!なぁコイツどうしたんだ!?」
「あらあら、ここに貴方の獲物は無くてよ?帽子を忘れた怪盗さん・・・って、それ・・・」
「名探偵!これ!耳!尻尾!あともう言動と行動がヤバイ!」

ぶらんと怪盗の手に首根っこを掴まれ子猫宜しく捕まった状態の江戸川コナンという少年。彼は人間には存在しない獣の耳と尻尾を露わにし、その両手と鋭い小さな牙にも思える犬歯を覗かせて怪盗の物であるはずの白い帽子に齧り付いていた。
ふーふーっと荒い息を吐いて憎々しげに光沢のある帽子をガジガジと。

「・・・江戸川くん?」
「にゃんだ」
「にゃって・・・どうしたの、貴方」
「えものに逃げられたにゃ」
「探偵さんの獲物なら、貴方の後ろにいるじゃない」
「ちょ、お嬢さん!」
「こいつ、食えない。飛ぶの、獲物。この帽子いー匂い…」
「こいつ、俺の鳩に襲い掛かってきたんだぜ?!」
「・・・なるほどね」

仕種や行動、ついでに語尾。思考の低下まで確認できる。
見た目と同様、大分猫のような有り様になっているようだ。
灰原はそんなコナンの尋常ではない状態を暫く見つめた後(可愛いかも、なんて見ている場合じゃないわ)頭を少し振って、急いで検査の為の準備を始めた。

コナンを引き渡したらさっさと立ち去るかと思っていた怪盗は、時折探偵が繰り出す猫パンチを器用に避けながら、灰原の仕事を手伝う。猫のようでいて、同時に人の意識や記憶もあるコナンが注射針を見て暴れたりするものだから、それを抑えてくれる男手があるのは助かった。
ハートフルな怪盗さんのフェミニズムか、それとも様子のおかしい好敵手の安否が気になりでもするのだろうか、まぁどちらにせよ役に立ってくれたわねと灰原は思った。

そうして幾つかのデータを取り、これまでの研究と予測していた事象と数値のデータを照らし合わせ、灰原は一つ溜息を吐いた。

「本当に、何万・・何億分に一つの可能性を引き寄せる人だわ」
「どういうことなんだ?」

怪盗の協力的な態度に敬意を表し、灰原はその問いに答える。

「ええと・・・彼は約六時間前に新薬を服用しているの。薬の効果は・・・」
「なんだっけ、子供化しちまったのを元に戻す薬の研究してるんだよな、お嬢さんは」
「そう。解ってるなら話は早いわね。つまり―」

一方的にこの神出鬼没かつ犯罪者に分類される相手に事情を知られている気持ち悪さはあったが、後ろ暗さでは引けを取らないだろうと自負する灰原としては怪盗相手というのはかえって気が楽であった。何しろ怪盗とは幻影であり、存在しないモノであるはずだからだ。灰原が怪盗を「ここに居る」などと通報でもしない限り、怪盗が灰原達の事情を誰かに洩らすようなこともないだろう。灰原もコナンも「本当は居ない」存在であるゆえに。おそらく。
それに怪盗と探偵が、追う者と追われる者の立場でありながら、時に怪盗が探偵の窮地に手を貸し時に探偵が怪盗の濡れ衣を晴らすような遣り取りがあった事を灰原は知っていた。
ならば現状のコナンの様子を踏まえ、灰原としてはこの『使える男手』を引き入れておきたいという胸算があった。

「天然的山猫エキス、ねぇ…」
「ここまで猫化するのは予測データの範囲外なの」
「解毒効果が無い分、猫成分にでもなってんのかね」
「それは全く別の作用だから、互換も相乗もしてないと思うのだけど・・・」
「ま、排毒されりゃ元に戻るんだろ?理論上」
「ええ。ただいつ戻るかは現在不明」
「・・・うーん。水飲ませてトイレ?」
「あのね、排泄されて済むようなレベルの解毒薬でいいのなら、そもそも私達はいつまでもこんな姿をしてない、とは思わないかしら?」
「・・・マジ?もう、俺引っ掛かれんのも鳩ちゃん襲われるのも勘弁なんだけど」

げげ、という顔をした怪盗に、ニッコリと灰原は笑いかけた。
少女の笑みに、怪盗は更に顔を引き攣らせる。
良くない悪寒が怪盗の背中を伝った。

「ところで、怪盗さんって猫はお好きかしら?」


**


黒羽快斗は自分の家の自分の部屋の片隅で、体育座りで頭を膝に埋めていた。

「俺の馬鹿…!」

いや仕方ないじゃないか、と何度も己を肯定しようと思うのだが、快斗が顔を上げればいろいろ思うところが一杯有りすぎるくらいある、かの名探偵が自分のベッドで身体を丸めてスヤスヤ眠っている光景があり、そのあどけない寝顔とか魅力的な肢体にはオプションでくっついている猫耳や尻尾だのの相乗効果もあって、もはや視覚の暴力というか致死量の毒を飲み込めと言わんばかりの窮地に少年を追いやってくれていた。



怪盗は―黒羽快斗は、青い目を鋭く光らせ小さな身体で彼を追いかけてくる名探偵のことがそりゃもう大好きだった。
強烈な印象に目を引かれ、いつしか心惹かれる存在になった『江戸川コナン』―『工藤新一』。小さな身体に隠されたその正体を知ってなお、むしろいずれその正体である少年に会えたら、友情とか育みながら恋情も育てて愛情が芽生えるような間柄になりたいと望むほどに。
別に彼が小さい姿のままだって構わないことは構わないのだが、やはり見た目の年齢差や体格差はなかなか手が出すには勇気―怪盗以外の犯罪名で呼ばれる可能性を受け容れる覚悟―が要るので。それに現状怪盗には怪盗の事情があり、それは仮初の姿を取らねばならない探偵にしても同様だった。
ひとまず彼がコナンを名乗るうちは、追いかけっこをしながら、親しくなっていければなぁ、とか。あわよくば彼の事情に立ち入れる立場になりたい、と思っていたくらいのことだ。だからこそ、あの少女の要求を呑んだのだが、これはあまりに軽率な判断だったと思わずにはいられなかった。

―『あら、そう。猫の好物は駄目だけど猫は平気なのね。良かった』

非常に友好的な笑顔でそう確認をとってきた見た目は少女、中身は果たして。

―『こんな状態の江戸川くん、私や博士では手に負えそうにないわ』

最初の申し出は、興味が引かれるものに飛びつき、好きに暴れ、その辺でゴロゴロ寝転がるといった子猫のような行動を取る子供の世話は少女と老人には難しいという相談(?)。研究対象としては大変興味深いのだが、何しろ活動的な様子に、少女は手飼いで面倒を見る困難さを感じたようだ。と、いうか採血を嫌がり暴れるものだから、怪盗が手伝ってさえ、幾つかの器具を壊される有様に大層腹を立てている様子だった。

―『良かったら怪盗さん飼ってみない?冗談?まさか。毛利さんのお宅には博士から上手く言ってもらっておくし、データ採取の用具と彼の着替えくらいなら準備させて頂くわ』

流石に猫化したコナンを居候先には帰せない。かといって、少女の家の隣にある探偵の本当の家である工藤邸には現在下宿人がいて連れて行けない。また少女の家には、彼女やコナンの学友も遊びに来るから(というのは建前で、家具や研究器具を壊されたくないに違いないと怪盗は思った・・・が、その辺についてはあえて突っ込みはしなかった)匿うのは難しいという事情を聞いて。

―『それに、結構貴方に懐いているみたいなんだもの』

怪盗に素直にブランと吊られ、すっかり怪盗のシルクハットを気に入ってじゃれつく姿に心ほだされ。

―『まぁ貴方が駄目なら、あとは工藤くんのご両親ね。きっと大喜びでロスに連れて行ってしまうでしょうね・・・もし、そのまま元に戻らなければ、彼とは今生の別れになるかもしれないわ・・・』

最終的には脅しに近い台詞で、怪盗宅への猫化したコナン少年の持ち帰りとお世話を言い渡されたのだった。




「元に戻るまでって、さぁ!いつ!?いつまで?!つーか、これって戻ってるの?!」

怪盗―快斗の家へ一緒に連れ帰ったコナンは、しばらく部屋の中をキョロキョロと見回っていたが、やがてコテンと柔らかい場所―快斗のベッドに寝転がって、そのうち本格的に寝始めた。
(帰って直ぐは、親父のパネル写真に爪を立てたりはしないか、色々嗅ぎ回って快斗の秘密なアレコレに勘づかれやしないか、いや鳩ちゃん達どうしようとか気が気ではなかったが、まぁ何とか諸々手早く片付けて・・・足元にじゃれつくコナンの相手をしながら、そこそこ面白く過ごしたりしたのだ。だが。)
だが、しかし。
その数分後、大変な事態が起こったのだ。

「やべーよ、ホントどういうことなんだ・・・!」

すぅと眠りに落ちていったコナンが、突然唸り声を上げて。

「コナンだったら、俺だって、まだ猫みたいなもんって思えるけど!」

身体を痙攣させたかと思ったら―

「けど!けど!これ、工藤新一じゃねぇか!!」

身体の輪郭がぶれ、服が引っ張られ苦しそうな声を出すから、慌ててコナンの服を脱がせた。途中で、裂いた様になった布地もある。
そして、小さな服の殻を文字通り破って現れたのは、コナンの正体である工藤新一だったのである。

現在、快斗のベッドの上には千々に乱れる衣服を引っ掛けただけの裸同然の想い人が猫耳や尻尾をつけてころんと丸まって無防備に可愛い寝顔を晒しているのだった。

「モノホンがこんな可愛いとか、嘘だろーちきしょー!」

―『おそらく、今以上に獣化の傾向が強まった場合、人の意識や記憶はあやふやになると思うけど、大きな猫だと思って相手をしてやってちょうだい』寒いのか、身じろぎした後ぎゅうと身体を縮めた気配に、慌てて快斗は毛布を掛けてやろうと立ち上がる。
しかし、ベッド上の非常に素晴らしい光景に別な所も立ち上がりかけるのを感じて、眩暈を起こしそうになった。

「世話って、相手って…っ!」






(半端に終劇)

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