「…パチでもいくかな」

ギーマが寝転がって暇そうに呟いた。

「パチンコはダメです。」

トウヤが眉毛をハの字にしている。金を賭けるのは私じゃないか。キミに不利益なことは何一つない。今日はなんだかでそうなんだよ。根拠はないが勝負師の感だ。あ、もしかして私の金銭的なコトを考えてかな。

「…何で?」

「ボク、年齢的にお店に入れないじゃないですか。」

ああ、一緒にいたいんだ。
可愛いコトを言うね。
そんなことか。

「口の周りにマジックでヒゲなんか描いたらどうかな」

「ギーマさん、可愛いコトを言いますね」

すごく恥ずかしくなったのとムカついたから、今日は打ちに行こうと決めて、体を起こすとトウヤが急いで口の周りにマジックで髭を描きだした。

「キミ、ほんと可愛いな」

私は不覚にも可笑しくって笑ってしまった。


スリーセブンデイ
20110302
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