Episode1



その言葉を聞いた時、ひやり、と背筋に冷たい汗が垂れるような、感覚がした。

「今、なん…て」

呆然と目の前の人物を見つめてみるけど、冗談、といった表情じゃない。それは長年の付き合いからわかる。

なら、




なんてことだろう。
長年の親友とさえ思っていた男を。

実はあたし、すきになってしまっていたんだ。

もう、イコールになんか、平等になんかなれない。

せめてこの想いに気づかなければ。
せめてあんたがその話題を口にしなければ。

あたしたちは、イコールでいられたのに。




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