Episode2



「やっと気づいたの?」

「ええ!?知ってたの?」

「古都葉だって気づいてたわよ」

「ガァーン」

「漫画チックにするんじゃない」

そんなこと言われたって。。。
昨日気づいたあたしの気持ちが最早皆にバレてるなんて!(ニブイことで有名な古都葉にも!)

「言えよ!」

「言ったところでどうにかなるわけじゃないじゃん」

屋上で昼食を食べながら、歌憐とのお喋りタイム。
本日は古都葉は彼氏に強奪されちゃったからふたりだけなんだけど。

歌憐はコンパクトミラーを取り出して、睫毛をビューラーで伸ばしている。

「にしても幼馴染みに惚れるなんて、時をかける少女かよ」

「うっさいわぁ!あんただって幼馴染みいるじゃん」

時をかける少女だなんて、意外と昔の趣味してるわね、歌憐。

「あいつは下僕よ。性の対称に見るべきじゃないわ」

「でもうちの高校じゃ、結構人気みたいよ」

「はぁ!?目ェ腐ってんじゃないの?というか、いつ皆知ったのよ」

「あんたの弁当届けた時とか、あんたのシツコイストーカー元彼を追っ払うために呼んだ時とかよ」

「うちの女子は大丈夫か」

「中にはあんたの彼氏だって噂もある」

「おいおい」




-9-

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