どうしてこの話題になってしまったんだろう。

「あー…めんどくさい」

「会長ー手止めないで動かして」

「でもさ、」

「は・や・く・や・れ」

そろそろ5時。
さっさと先生にいいように丸め込まれて入らされた生徒会を終えて帰りたいと思っているのに。
生徒会の中枢ともいえる、生徒会長さまの手は一向に動こうとしていない。

「蜜羽ー。休憩しよーよー」

「あんたねぇ。さっきも休憩したでしょ」

「俺死ぬかもしれない」

「休憩しなかったら死ぬ、なんて病名聞いたことないわよ」

とは言いつつも。
この男、絶対にうだうだ言って仕事をしないに決まってる。
ここは言うことを聞いた方が利口、そうあたしはこいつの頭を殴りたいと叫ぶ自分自身を宥め、立ち上がる。

「コーヒーでいいでしょ」

「うん」

さっさと“生徒会”という名で無理を言って買ってもらったカウチに寝そべる生徒会長さま。

なんでこんな男が生徒会長をしているのか未だに不思議だ。




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