「帰りになんか奢れ!」 無茶振りもいいところ。(偉そうなのはご愛嬌) そう思いながらもあたしは腰に握り拳を押し付けて、胸を反らす。 ケチめっ! 「うるさいなぁ。俺はケチじゃない」 くそぅ。なんで思ったことが丸わかりなのよ。何か?あんたは読心術の心得でもあるのか? 「違う。俺は至って普通の男子高生だ。それと、蜜羽の顔に書いてある」 「……」 「だから、読心術じゃねぇって」 むすっとしたお顔であたしを睨みつける湊。 怒らせちゃったかな。でも知るもんかっ! 乙女ゴコロを(そんなもんないなんてツッコミはいらないわ)振り回した罰だわっ! (ついでに放課後湊を捜して駆けずりまわされている分も) beautiful or wonderful |