No title
舌を絡め溢れだした唾液を吸い徐々にキスを深めてゆくと、緊張でガチガチだった菊の身体から次第に力が抜けてゆく。
「ふ……ぁっ」
唇を離した瞬間、かくりと菊の膝が折れた。慌てて身体を支えながら給水タンクに凭れさせ啄ばむようなキスを繰り返す。
「どうだ?」
耳元で甘く訊ねてやると、菊はぐったりとした身体をタンクに預け情欲に濡れた瞳をアーサーに向けて色っぽい息を吐いた。
「キスが、こんなに気持ちがいいものだったなんて知らなかったです」
うっとりと呟くような声に、アーサーは苦笑した。
「そりゃ良かった。これからもっと気持ちいい事教えてやるよ」
言いながら首筋に舌を這わせ、服の中に手を入れて胸の突起に触れる。既にぷっくりと勃ち上がり始めていたソコを指で摘まむと菊の身体が小さく跳ねた。
「あ、……んぁっ」
ゆっくりと舌を下げて捲り上げた服に顔を突っ込み胸の突起を舌で擽る。
「は、ぁっ、あっ! アーサーさん……ソコ、やぁ……っ」
「嫌じゃねぇよな?」
確認するように上目遣いで見つめながらちゅぅっと音を立てて吸ったり舐めたりしてやると、股間を手で押さえて覆い隠すようにしながら膝を擦り合わせてモジモジと腰が揺れる。
「何を隠してるんだ?」
「あっ! こ、これはその――っ!」
意地悪く訊ねながら手を退かし形を確かめるにして触れると菊がハッとしたように息を呑んだ。
ズボンの上から擦ってやると恥ずかしいのか、これでもかと言う程真っ赤になって俯いてしまう。
そんな彼が愛らしく思え、アーサーは膝をついてしゃがみ込むとズボンと下着を引きずり降ろし露わになった菊のソレを躊躇いもなく口に含んだ。
「や!? あっ……駄目です、そんなとこ、アーサーさ……ぁっああっ!」
突然の事に驚いて半分パニックを起こし、アワアワと慌てる菊を押さえ付けて構わず手と口で刺激してやる。
「でかい声出すなよ。誰かに聞かれたら困るだろ」
「だ、だってそんなとこ汚いですよ」
「汚くねぇよ。すげぇ美味い」
感じている菊の顔をジッとみつめながらキャンディバーを舐めるように舌を出しわざと音を響かせて羞恥心を煽った。
一度口を離してから、また舌でなぞる。すっかり興奮しきった鈴口からは透明な体液が止まる事を知らずに後から後から溢れてきて、口腔内にほろ苦い味が広がってゆく。
菊は自分で立っている事もままならないのか膝ががくがくと震え、肩に乗っている手にも力がこもる。
「……はぁ。アーサーさん、もうこれ以上は……」
ギリギリまで追い上げられた菊が酷く色っぽい溜息を吐き、アーサーの額を押し返した。
「俺に構わずイケよ。我慢は身体によくないぜ?」
「嫌です。私ばかりこんな風になるなんて……。ずるい……」
頬を染め、生理的に潤んだ瞳で見つめられ、アーサーは困惑したように立ちあがった。
「ずるいってお前……自分だけ興奮してると思ってんのか?」
触ってみろよ。と、言いながら菊の手を取り制服の下で硬く育った自分のモノをなぞらせる
手の中にアーサーの雄を感じ、ゴクリと白い喉が鳴った。
「……凄い……」
「これで、わかったろ。俺だってお前の姿見てすげぇ興奮してる」
「で、でも。だったら尚更私ばっかり気持ちよくなってしまったら困ります。アーサーさんにも気持ちよくなって欲しいのに」
「……馬鹿っ。人が折角必死こいて我慢してるんだからあんま可愛い事言うんじゃねぇよ」
そんな事を言われたら我慢できなくなってしまう。菊は初めてだから傷つけてはいけないと、暴走しそうになる気持ちをギリギリの理性で繋いでいるのが精一杯なのに。
タンクの壁に押えつけ飲みこむような激しいキスをする。